ネタバレのみ映画感想

視聴した映画の感想を淡々と書きたいです。

エスター ファースト・キル

前作は子供のフリした大人やろ??違うの??と思って見てたらやっぱり大人だったのであまり楽しめなかったんですが、見る側に正体がバレている上での続編(前日譚)であることとレビューの評価も悪くないので見てみました。

 

まず全編にわたりエスターが大人にしか見えない!!

むしろおばさんに見え…

いやいやしかし演じてるのは二十半ばの(しかも年齢よりちょっと老け顔の)大人なんだから子供に見えないのは仕方ないんですがね。

 

病院(療養所?)のようなところにいるエスターは早速部屋から脱走しており、新人の職員みたいな女性が出会すも危害を加えられる前に回避するシーン。

そして新人の女性に病院長っぽい男性がエスターの危険性や病気を説明をする体でおさらい。

エスターってその場しのぎにしかならない嘘が多く後々の辻褄も合わせられないのであまり知能が高い感じはしないんですが、その病院内では操れる患者と職員がいてその人達を利用してあっさり外の世界へ脱走。

すぐに行方不明の子供情報を閲覧して自分が演じられそうな容姿の子の目星をつけます。

真っ暗な中いかにも子供っぽくブランコに乗って待ち、警官に保護されエスター(行方不明の子)を名乗り家族の元へ帰される事になりました。

失踪から4年が経っているのでかなり変化していることが迎えに来た母親に告げられます。

 

いくら4年経ってたってさ…

現実なら私は子供ですといくら言い張ろうと騙すのはまず不可能な老け方をしてるのでかなり不自然ですが「すっかりお姉さんね」で片付きますw

しかし様子がおかしいし(首の傷を見られそうになって本性を垣間見せたり都合が悪くなると退席したり)、ロシア訛であることや家にいた時の話なんかにうまく合わせられず、母親と兄は疑念を持っているようです。

父親はただただ喜び涙し、まったく疑いを持っていません。

ちなみに大きな家で裕福そうな四人家族です(本物のエスター含む)

簡単な紹介としては父は画家、母はわからない(私が見落としてるのかも)、兄は学生でフェンシングが強く、すっかり変わった妹を疑っているのかかなりドライです。

 

失踪してた間の事を家族や医者や刑事も聞き出したいのですが「まだ話したくない」と不安定さを装い誤魔化しています。

ですが性格を圧し殺しきれない上に嘘でしか対処できない人なので前作同様すぐ状況は悪くなり始めます。

医者のところへ行った時は受け付けの女性が移動するよう誘導し、自分のカルテを見たり母との会話を盗み聞いてたんですが順番待ちしていた男の子に現場を見られてしまいます。

おそらく医者と母親をこれ以上話させたくなかったのもあるのでしょう。

そこでエスターは自分の服を破り大きな声を出して医者と母親に駆けつけさせ「あの子がやった、ここから出たい」と言いその場を切り抜けます(医者には嘘とバレて後に親の耳に入りますが)

 

他にもエスターっぽいミスは続きます。

与えられた本物のエスターの部屋に置いていた持参した本のような物を母に見られそうになりカッとなる。(この本は結局母に見られ、中には療養所の印や写真、新聞記事のようなものや住所の記されている紙片などが挟まれていた)

危険がまだある可能性があるから話を聞きたい刑事の質問を遮るため飲み物を入れるフリをして退席して会話を盗み聞き、戻ったもののコップは空のままであることを刑事に指摘され攻撃的になる。

早くも父に恋心を抱きそれがわかるような仕草を母に目撃される等。

ですがミスの有無なんて無意味であった事が後にわかります。

 

あと、実はエスターは一度、金目の物をたくさん盗み家を出ようとしています。

しかしアトリエで絵を描いてる父を見てもう少しこの家にいる事に決めて戻ってしまったのです。

 

ある時両親のセックスを盗み見てギリィッッとなったエスターはドアに掛けてあった母のドレスをビリっと破って邪魔をし、両親はそのまま着替えなおして夜中まで家を留守にします。

残った兄は庭に友人を呼んで騒いでおり、友人の言ったお前の妹はリジー・ボーデン(有名な殺人者)みたいという言葉を聞き付けエスターもやって来ます。

兄が追い払おうとしているところに刑事の訪問があり、マリファナの匂いがするとか言われたけど親は留守だから伝えとくと言うとあっさり去る刑事。

するとエスターは浴室に行きシャワーを出し入浴しているように偽装しますが帰宅した母親にいないのがすぐバレます。

 

場面は刑事の家に移りお酒を飲むべくライムを切ってますが次に映った時使ったナイフは消えてます。

チャイルド・プレイみたいですねw

刑事は本物のエスターと偽エスターの指紋が合わないことで、では誰なんだ?と独り言を言ったら後ろから潜んでいたエスターに刺された…と思ったら更にその後ろから母親に撃たれます。

 

え?!話が読めないと思ったらすぐ説明がありました。

本物のエスターは息子(兄)が殺しておりあなたを偽物だと最初からわかっていたが夫(父)は娘の死を知らない。

娘のことは愛してたがうちは名家だから問題は起こせないので家族は自分が守るんだという事を言いエスターの正体も聞き出しました。(彼女はエスターが金目の物を盗み家を去ろうとしたことも知っていた)

療養所に送り返されたくないなら夫を傷付けないよう当面はちゃんとエスターのフリをして従えという交換条件です。

準備して来ていたのか刑事の遺体もその場から始末。

 

息子とは共犯なので情報を共有しあの子は実際は大人だから油断しないようにと注意され、彼は「父のこともあり母はまた娘がいなくなるのは避けたいと考えてるが自分は違う」と言いエスターを化け物と罵るシーンなどありつつ、演技できるよう母が指導しエスターも従っていたので少しの間はうまく回っていましたがそういう映画ではありませんw

殺人鬼がやってきた村が殺人村だったとか殺人鬼の家に来たのが殺人鬼だったとかサイコパスVSサイコパス、モンスターVSモンスターとかそういう展開です。

普通にガッカリしました。

そういう映画は嫌いじゃないんですがエスターは不気味路線のままで頑張って欲しかった。

というか続編でやる内容じゃないと思います。

 

エスターを夜眠らせるため食事に薬を入れたり、父の手にキスをするエスターを見て母が釘を刺さしたり、その仕返しとばかりに断れない状況にして母にネズミ入りのスムージーを飲ませたり小競り合いを経たあと、父は絵の関係で家を空けることになりみんなで駅のホームまで見送りに行きました。

隙をついてエスターは母と兄を背後から電車の入ってくるホームに突き落とそうとしますが通行人のおじさんが上手いこと止めて阻止。

殺そうとした事がバレてエスターは父に「一緒に連れていって!」としがみつきましたがそんな事を知らない父は今度ねとなだめます。

母がこっそり髪を引っ張ってエスターが飛び出せないようにしながら笑顔で夫を見送りました。

 

修羅場の開始です。

殺されそうになった2人はもう契約は終わりとし、エスターを送り返してやると言います。

エスターは逃げ出そうとしますがすかさず手を掴んだ母と揉み合い、バッグから奪った防犯スプレーを兄に噴射!

「ママ!」と騒ぐ息子をスルーしエスターを追いますが車のキーも盗んでいたらしく静止を振り切りそのまま運転して行ってしまいました。

すぐに何処かへ電話する母からドライブ中のエスターに場面が変わります。

 

エスターは運転しながら車にあった口紅を塗りタバコに火をつけ満足そうに一服。

そしてサングラスを装着。

エスターはこの時31だったかと思いますが実年齢でいけるでしょこれ。

なんで子供のフリするんだろう(子供にしか見えないという設定が本当に苦しいw)

後ろからパトカーが来て止まるよう指示されます。

カーチェイスするより話をして乗り切ろうと考えたらしく髪を無造作な感じにしようとしたり表情を作ったりして挑むも「エスターね?」と言われ終了。

母が電話したのは警察だったようです。

 

家に連れ戻され再び修羅場の開始。

母から逃げたエスターを兄が捕まえ階段から投げられてしまいます。

母が追いつき投げたことを兄が言い訳しようとしているところに父から着信があり(警察から連絡がいってしまったらしい)エスターは見つかったから帰ってこなくていいと説得しますがもう駅にいると言うのです。

諦めた母はじゃあ手が離せないからタクシーに乗ってねと真顔w

会話の最中倒れていたエスターが動いたので息子にトドメを刺すよう言いつけましたが時間がないので本当に一気に殺る必要があります。

息子はいちいちフェンシングの剣を取りに行っていてアホなのかな…

兄がいくら妹殺しのサイコパスでも手慣れた様子(タイトルのファーストキルとは一体w)のエスターが相手では当然返り討ちです。

遅れてやってきて生命活動を既にしていなそうな息子を見た母は怒り心頭。

家は燃えてるし死闘の最中覚醒したような表情になりますw

エスターはわりと冷静なのか死闘で入れ歯のような物が飛び出しつつもまた装着した上に隙をつき、窓から逃げようとしますがそうはいきません。

サイコパス母改め覚醒した母も逃しはしないと必死です。

なんか二人して立派な屋根の上の方に行っちゃいます。

そんなこんなで父が帰ってきたら派手な家事だし妻と娘は屋根からぶら下がってるしで腰を抜かすような光景が展開されていました。

どうやったのか素早く屋根の上に移動した父に各々が「ママに殺される!」「娘じゃないわ!」と叫びます。

とにかく助けないとという感じであまり話を聞いてはなさそうな父はもちろん両方を助けたいのですが、パパ助けて!と叫ぶ娘を無意識に選んでしまったのか妻の手を取るのは遅れてしまい妻は落下してしまいます。

妻の名を叫び悲しみながらも何とか娘を引き上げて抱き合うと、エスターがさも愛おしそうに父の髭面を撫でるのです。

あれ?とちょっと思ってるっほい父。

 

母と死闘中に飛び出しちゃった入れ歯みたいなのありますよね?

なんとあれがまた飛び出しちゃって父驚愕。

「お前は誰だ!?」と慄く父をサクッと突き落とし冷たい表情を浮かべているエスターから場面は前作へ繫るシーンへと飛びます。

そしてエンドロール。

 

面白くなかった…

エスターを不快に感じさせる作風なのは変わっていなくて良かったけどサイコパスVSサイコパスを続編でやる価値あるとはやはり思えない。

でも見て面白かったという人が多い印象なので私がおかしいだけであってやる価値あったんでしょうねw

個人的にはもし次があってももう見ないと誓います。

あと病院で操ってたオッサンとかエスターに性的欲求以外にも好意があるからあんななんですよねたぶん。

なので正体知ってる相手とでも恋愛できるのではと思うけどエスター自身が自分を幼い娘のように扱い愛してくれる男にしか魅力を感じないのかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブラックバード 家族が家族であるうちに

タイトルの後半いらないだろってまず思うこちらの映画…

しかしほんとに邦題ってセンスないものが多いですよね。

以前当たった邦題をちょっと変えて延々使いまわしたり内容と全く関係なかったり長ったらしかったりラノベみたいだったり。

 

話が逸れましたがネタバレと感想書いていきます。

 

 

主人公リリーは夫ポール、娘二人(長女には夫と息子あり)という家族構成。

彼女はいずれ呼吸さえも自分でできなくなる病を患っており、違法であるけれどもまだ体が動くうちに所謂安楽死をするため最後の時をみんなで過ごすべく家族が集まるところからお話が始まります。

 

一番最初にリリー夫婦宅に着いた長女家族が手土産をリリーに渡したり等しますが状況的にでしょうか、どこかぎこちない雰囲気。 

決まった事とはいえ、少なくとも長女はまだ動揺の中にいるようです。

そうこうしてると窓からリリーの親友のリズがやってくるのが見えて「家族だけだと言ってたのに何でリズが来るのかしら」的な事を夫に愚痴ります。

 

リズを迎える場面から変わり、次女が恋人なのか女性を連れて車に乗っていて「本当に行くの?」と訊ねられています。

行くと答えますが理由はわからないながら不穏な空気を感じさせながら走り去るのでした。

 

家族(リリーの親友、次女の恋人含む)は揃い、リビングに集まったり食事をしたりしながら楽しげに会話もするんですが、やはり雰囲気はすぐにおかしくなります。

明日はもうリリーが自死していないという状況に相応しくない発言をしてしまったとか大した事はないんですが、みんなが決行される安楽死について感情を出さないようにしている割に自然に過ごせず手探りでいるみたいな…

大まかではありますが、長女次女の口論で次女にドラッグか処方薬の問題がある??!ような事、キッチンの戸棚を開けたらネットで入手した安楽死に使う薬があったり、ポールは医者である事、次女が恋人に自分は納得していないから決行の前に通報すると打ち明けた事、ポールとその孫が安楽死は違法だし捕まらないのかと二人で話すシーンがありリリーの死を見守ったあと散歩に行きその間に自殺してしまったことにするのだと明かす事、リリーの体が言うことをきかなくなっている事を示すシーンその他諸々のイベントがあります。

 

で、リリーの提案でクリスマスをする事になり家族は支度を間に合わせ和やかにディナーです。 

クリスマスプレゼントという名目の形見分けを始め、親友には昔買ったネックレス、孫に100ドル(遺産は女と酒に遣えとリリーが言ったのでそう遣うらしい)、次女には祖母の指輪、長女にはバイブと夫からの贈り物で22年着けていたブレスレット、義理の息子には光る蝶ネクタイ(彼は蝶ネクタイが好きっぽい)、ポールには自分が着けているマリッジリングを渡します。

夫以外は嬉しそうだしいい雰囲気だったのですが長女が皿を褒めたらそれならあげるとリリーが言い、長女があなたは何か欲しい物ないの?と訊くと次女は「本当に死んでからもらえば」と返して場がまたおかしくなり始めます。

ですがそこでリリーが「ハッパの時間よ」と言って大麻をポールに取りに行かせみんなで吸おうみたいになります。

未成年の息子の前で…というリアクションの長女の手前「吸うのは死ぬときとセックスのときだけよ」と特に役に立ちそうもないフォローを入れますがこの人遺産は酒と女に注ぎ込め同様、話せるお婆ちゃん風のつもりなのがちょっとウザイかな…w

親は迷惑ですよねこういうタイプの祖父母いたら。

 

次女の恋人や長女夫婦や親友はリリーに付き合いますが結局孫も親の前で吸うんかい親も吸わせるんかいっていう(⁠~⁠_⁠~⁠;⁠)

孫はもう既に大麻は試したとは言ってましたが今夜は無礼講のご様子。

 

そしてまた次女が荒れ始めます。

リリーが二人の娘は誇りと言ったら「ほんとに?」から始まり、「あなた達を強くて自由な人間に育てた」と返されれば「あなたの娘は二人共壊れてる!」「連絡しなかった一ヶ月私は自殺未遂した!」とワーッと言うと長女も参戦し「注目されたくて自殺未遂した子よ」と以前にもあったような発言をします。

黙っていられなかったらしい次女の恋人も応戦しますが最終的に次女は席を立ちそれを恋人が追いかけ、ポールか旦那が長女を制止してディナーはおしまい。

リリーは疲れたから寝ると告げてポールの手を借りながら部屋へ戻り、残った家族はすぐに後片付け。

 

死ぬ前にこんなゴタゴタするの嫌すぎるなぁと思いましたが安楽死を決めてから家族と話し合う時間を十分に取らなかった(病状の悪化でとれなかったのかも)のかなとも思いました。

 

長女が次女の部屋の前でいると恋人が出てきて「彼女は今誰とも会わないから私と話さないか」という感じで長女を外へ連れて行きます。

そこで次女の自殺未遂の話になり「確かに注目を集めたかったのかもしれない、でも根本の原因がある」と彼女が双極性障害だと明かし、くっついたり離れたりで愛が不確かに思えていて救急車を呼んだ時付き添えなかったという事も。

そして通報の計画の件を打ち明けると長女が次女の部屋へ押しかける場面に変わります。

 

ママの邪魔をしないでとまくし立てられ「私は納得してない」と反論しますが「関係ない、ママが決めてること」と言い処方薬の件でも詰め寄られます。

俯いて黙ってしまった妹を見て謝り「あなたに優しくすると約束する。通報はしないで」と押し切り部屋を出たら次女の恋人が待っていて、去り際に長女が彼女にお礼を言いました。

そのまま階段を降りて行くと父とリズ(母の親友)が抱き合いキスしている場面に遭遇!

長女はまた静かに階段を上がっていきストーリーは翌朝に飛びます。

 

目を覚ました長女の旦那がベッドにいない妻を探しに物置きのような所へ行くと徹夜でやっていたのか熱心にアルバムを漁っていました。

どの旅行にも両親と自分達姉妹以外に必ずリズがいるのを確かめていたのです。

そして昨夜見た出来事を夫に話すと彼はきっと慰めあってたんだろうと。

しかし長女はそうは思えないと不信感からどんどん興奮していき終いには夫の顔にワインをかけるという暴挙に。

その行為で何故か火の付いた二人はその場でセックスになだれ込むというw

 

シーンは両親のベッドルームへ移り、死ぬ前にもう一度目覚めたいからブラインドを閉めてほしいとリリーがポールに頼んでいます。

そのベッドルームに次女がやってきてクリスマスディナーでの事を謝り未遂の件などを言わなかった理由なんかを話します。

ママが病気だから心配させたくなかったと言う娘にリリーも謝り「ママはあなたの心配をするのが幸せなの」と抱きしめ合い優しく娘を撫でるのでした。

こちらは一件落着のようです。

 

いよいよ決行日、またリビングに集まる家族達。

穏やかな日曜を過ごしてほしいとリリーがお願いし、ポールがそれに従おうと飲み物を勧めますが誰も応じません。

リリーが孫にみんなにジュースをあげてと言って孫はリリーに注いで渡してあげますがやっぱり他は誰も飲まないw

すっと立ち上がり長女は次女に声をかけ話があると連れ出します。

 

二人が外に並んで腰を下ろすと長女は昨夜見たことと、リズは父親の愛人だと伝えました。

リリーと知り合う前のポールとリズは恋人関係だったらしく二人の関係は長女の中では間違いないと感じていて、父は医者だしリズと共謀して死なせようとしているのではないかというところまで疑っています。

 

ポールは一人の時に泣いたりしてるし長女の旦那が言ったように慰め合ってた説もあるのでこの時私は長女の推理に半信半疑でしたが。

 

今朝の自分同様に取り乱し母に教えるか?と訊ねる次女にそんな事はできないとは言ったものの…

 

家の中に戻ってきた二人は安楽死に反対すると宣言します。

今更何を言うのかとみんなが戸惑っている中、愛人疑いの事は伏せながら「ママは知らないからだ」「誰かにそそのかされたのではないか」「死ぬのは間違いかもしれない」と言い募る長女でしたがリリーはなんの事かわからない様子で埒が明きません。

次女は「怖いの」と母の死への気持を口にしリリーも「私も怖い」と同意しますが、これまでの中で彼女は「死ぬ日を決めたら死への恐怖がなくなった」と話していたんですがあれは家族を安心させる痩せ我慢だったのでしょうか。

 

不倫疑惑の父親やリズも口出ししようとするので長女は余計にヒートアップしつつも困惑と悲しみの表情を浮かべ泣き出しそうになり、ついに父とリズの疑惑を口にするのです。

言葉につまる母と父よりもリズが飛び出してきて長女に「あんた嫌な女ね!」みたいな事を言い出し「夫と息子がいて自分がどれだけ幸せかわかってない」「子供の頃(?)から愛し愛された人を取りあげないで」と宣ったのです。

 

何を言うとるんやとw

長女が家族をもっている事とおたくらの不倫が何の関係あるのっていう。

取り上げるなとかその愛し愛された人とやらの妻の目の前でかつ、その娘によく言えたなと。

それ言うの今なの!?もう死の時間は迫ってるのに間違いなくさらなる波乱が起こりますよね?!っていうね。

 

リリーの反応も明らかにおかしいしリズは的はずれな批判かつ開き直った大層な事言い出すし、まさか娘達はリズが産んだとか言い出す展開なのかなとゲスパーしましたw

 

答えないなら通報する!と最後の切り札を出してきた長女にやはり何も言い出せない3人を見て次女が「通報して!」と声を掛けるととうとうリリーが夫と親友の不倫を認めます。

病気がわかってから自分が二人に頼んだ、なぜなら愛がすべてだからみたいなよくわからない説明をするんですが何故か誰も突っ込まないし納得した様子で正直まったくついて行けなかったです。

 

闘病を支えてくれる夫の逃げ場とか自分の死後を考えてのことなんでしょうか?

自分の夫に気持ちを残している親友が相手なら最適だと?

死にゆく人に頼まれたからってわかりましたこれから私達不倫しますって普通はならないと思うので元々互いに結婚後も気があったんですよねきっと。

何より理由も聞いてないのにあの説明で納得した家族が一番不可解で(⁠-⁠_⁠-⁠;⁠)

母が了承してるなら私達は何も言えないってことですかね。

 

 

この流れでいささか強引にクライマックスへ。

当初は夫だけが見守る中という予定でしたが両脇に娘二人、向かいには夫という配置でベッドの上にいます。

見たばかりなのに記憶が曖昧なんですが薬を飲み干す前かあとに以下のやりとり。

最期の言葉です。

 

また「怖いわ」と言うリリー。

夫「怖がるな」

リリー「死んだらどこにいくの」

夫「きみが教えてくれ」

 

寄り添い静かにその時を待つ家族四人。

 

そして長女一家が車で去るシーンへ移ります。

家の前にいる祖父に車内から手を振る孫。

おそらく長女一家が一番最後に出たのでしょう、予定通り1人散歩へ出かけていくポールからのエンドロール。

 

 

という感じです。

尊厳死がテーマなわけですがとにかくうっっっすい!

他はぶん投げて最後の2日間ぐらいに絞ってるのにも関わらず。

最後の最後まで葛藤や家族のゴタゴタがあったけど家族愛で乗り越え穏やかに本懐を遂げたっていうのにしたかったのはよくわかるんですが映画として全く面白くなかったです。

見終わっても感動とか重い気分になるとか何か感じるものがあるとか余韻とか一切なかったです。

というか何もないですw

 

あと私だけかもしれないんですがキャスト確認せず見たら長女がケイト・ウィンスレットだとなかなか気付かずw

個人的にはケイトを美人だと思っているんですが美しさもオーラも見事に消してました。

 

という訳で誰にも感情移入できないしつまらない映画でした。

 

 

 

 

 

 

 

パーフェクト・ケア

これは久しぶりに腹立つしつまんねーと思い感想を書こうとしてるのですが、登場人物の名前がさっぱり頭に入ってませんでしたw

なのでググりつつ…

 

主人公は後見人の立場を利用し悪どい儲け方をしているやり手のマーラ

そして大抵一緒にいる助手みたいなフラン

二人は同じ職場です。

 

二人の仕事内容とは、医師と結託し老人の病気等を過大に診断書に書かせ、緊急措置として裁判所命令で後見人が全ての管理や権限を得て施設に放り込みます。

施設からは危険だからと説明されてましたが携帯電話等も後見人の許可制ですのでもちろん外部と接触させないよう取り上げますし身内であろうと面会もさせません。

その間に家や財産等をどんどんお金に変えてしまいます。

そんな調子なので老人に家族のいる場合裁判になったりするのですが、まんまと裁判長を言いくるめ自分の行為は全て正当であると認めさせるマーラ。

狡賢くやけに勝ち気で自信満々、言動がいちいち感じ悪いし表情を見るからにいけすかない女ですw

初っ端からボロカスですが…

家族に罵倒されても屁でもないという態度でむしろ人を馬鹿にしている彼女。

 

そんなある日、天涯孤独で資産のある老女ジェニファーの情報を共犯の医者から得ていつものようにすぐに着手。

ジェニファーを迎えに行きます。

裁判所命令であるのでジェニファーは従うしかなくすごい速さで施設送りになってしまいました。

 

そしてこれまたすごい速さでジェニファー宅を家探しし貸金庫の鍵を発見。

貸金庫を開けるとくり抜いたスペースのある本があり中からは高品質なダイヤがいくつも出てきました。

色々調べましたがこのダイヤには保険がかけられておらず盗品だろうからと懐に入れる事にしたようです。

 

ここから話が急展開していきます。

ジェニファーは実は天涯孤独という訳ではなく定期的に会っていた権力者であろう男性がいたのです。

いつものように部下にジェニファーを迎えに行かせたのですが家は売りに出されてるし空っぽで中は作業中。

 

探せっていうボス(権力者風の人)の一喝とかなんやかんやありマーラのこともジェニファーの身に起こったことも全て調べ上げてお怒りのボスもすぐさま対処。

 

マーラのオフィスにいかにも悪くて金持ちそうな弁護士を送り込み後見人はいらない事と施設から出すよう言います。

あんたのやってることはわかってるし邪魔するつもりはないがジェニファーからは手を引け、引かないなら今の生活と真逆の状況になるというような事を言って脅します。

自分の依頼人は大物だから逆らわない方がいいと。

怯まないマーラに最終的にはお金で解決を持ちかけますが打診した以上の額を要求され決裂。

しかし往生際悪くこれが最後のチャンスだとかしつこくて小物感を漂わせる弁護士に私がイライラw

そんな態度じゃこの手の悪人(マーラ)には舐められるわ。

 

やばい奴だったら困るし取り引きしたら?というニュアンスの事をフランに言われますが応じる必要ないと返すマーラ。

マーラ曰く何千回も脅されてきたが実際に実行したのは二人だけ、なので心配ないと言うのです。

こんなにも人から恨みを買ってきたが大半は口だけだったという下衆ならではな実績が彼女を(ちょっと精神状態を疑うレベルの)自信過剰にさせているのでしょうか。

 

悪そうな弁護士と裁判になり、裁判所命令が出た時は弁護士も本人も同席しなかった事をあげマーラと医師の共謀を訴えたり弁護士にも合わせない状況である事で切り込みますが現状ジェニファーの弁護士ではないことや依頼人のことを明かさなかったため負けました。

お粗末すぎる。

マーラにやりこめられる弁護士なんぞで勝負してくるボスがどんどんショボく思えてきますw

 

依頼人の正体を知りたいマーラはジェニファーの所へ行き問いただしますが彼女は自分がここから出られることを確信しただけで、そのうちわかると取り合いませんでした。

ならばここでの待遇を悪くすると脅しますがジェニファーは「やってみな」と。

 

怒りのまま施設長のところへ行き必要な薬を減らし食事から固形物を排除、行動制限もかけるように頼みなんとこれが通ります。

こいつらまじでクソです。

 

無能弁護士が失敗したので実力行使。

施設に部下3人をやりジェニファーを逃がす作戦に。

ボスの待つ車目前まで行ったのにそれもマーラとフランに阻止され各々Uターンすることになったボスとジェニファー。

そこまでやったなら(施設内で既に彼らはそれなりに暴れた)警備?警察?とか薙ぎ倒してもう車に乗せりゃいいのにと思いましたが。

 

ちょっと時系列曖昧ですがマーラとフランはデキてるし、ボスはジェニファーの息子でそのジェニファーは亡くなった人になりすまして偽名であること、ボスはマフィアであること、また施設を訪れジェニファーを脅したマーラは彼女に首を締められたので施設から精神病院に移してしまう等色々進展。

 

結託医師が殺されたことでマーラフランは逃げることを決断。

マーラはゴネてましたが。

マフィアのボスに狙われてても自分は大丈夫なのではと思えるってぶっ壊れてるなぁと思いつつ…

 

逃げるための支度とばかりに例のダイヤを売る算段をつけフランと落ち合う前つもりでしたがフランは自宅で襲われマーラは出先の駐車場で誘拐されました。

 

目覚めると椅子に縛られていて目の前にはボスがいます。

死ぬのは怖くないと言い放ち、ダイヤを返しジェニファーを解放してやるからとそこでも要求額をふっかけ強欲さを発揮する異常ぶり。

ここだったか、私に負けはないのよみたいな事を言っており常軌を逸する強気。

 

仮に相手がわかったそうしようと言ったとしてそれが何になるのでしょう。

マフィアですよ?ボスの顔も見てしまったのですよ?

交渉がどうなったところでもう生きて帰れないと思うのが普通では?

約束したら大丈夫みたいに思ってる事が不思議。

まぁボスもそういうこと言ってた気がしますがw

自分が死んだらダイヤは手に入らないし母を施設から出すのに数年かかるわよってのが強みのつもりらしい。

 

で、マーラを事故に見せかけて殺せという結論に。

気絶させるとチューブを直接胃に入れて酒を流し込み車に乗せ湖みたいなとこにボチャン!

 

走行の途中でさっさと目を覚まし沈んだ車から無事脱出。

抜けた自分の歯を見て怒りの雄叫びを上げ近くの店で買い物して自宅へ戻るという…歯はおそらく牛乳に入れ持ち帰りました。後に入れ直すシーンがあります。

 

そして自宅はガス漏れ、その中に怪我して倒れているフランも生きてるし詰め甘すぎだろマフィア。

こんなのでよく結託してた医師殺せたな〜それともこの二人が凄まじい強運なのか?!

もうここらですごいダレました。

ずっとイライラを我慢して見てたのにこの体たらくですよw

 

ダイヤあるしこのまま逃げてもいいけど一生逃げ隠れして暮らすよりケリをつけないかとフランに話すマーラ。

同意するフラン。

え、老人相手に非道な仕事してたケチな女二人がマフィア壊滅とかすんの?

何このヒドイ映画は?!とこの先への展開に不信感いっばいの私w

 

手始めに車のナンバーから所有者や家を割り出し(フランに警察のツテがあり何らかの過去を匂わせる都合のいい設定の言い訳みたいなしょーもないやりとり)ボスの運転手を発見。

そこから追跡し変装なんかもしてボス発見。

運転手をスタンガンで倒し一瞬のうちにボスに注射し部下にテーザーガンを喰らわせボス連れ去り。

フランと合流するとボスを道端に裸で放置し追い注射。

 

まるで手練の殺し屋のように手際が良いw

冷めるわー(⁠-⁠ ⁠-⁠;⁠)

 

ボスが病室で目覚めるとそこにはマーラが。

あなたは今身元不明者だから私が後見人になれる、そうすれば私はあなたを好きにできるという旨を話してまた交渉。

鬼の首を穫ったような、とはこの人のことですねなるほど。

 

でまぁボスは金は出さないが組んでこれをもっと大きなビジネスにしようと持ちかけます。

ごちゃごちゃとボスとマーラの茶番ののち、手を組んで登り詰め成功者としてテレビに出るマーラが映し出されます。

 

まずは自分を徹底的に知りなさいとか何とかすごい高みから長々一人語りする恥ずかしいマーラに耐えながらのラストへ。

 

最初の方に「家族に罵倒されても屁でもない態度」と書いたある被害者のその「家族」

この物語の最初に出てきた別の老女の息子が再登場。

 

マーラに向かい「母が死んだ。誰にも会えずたった一人で」というような事を言います。

彼女を「クソ女」と呼ぶ男に胸を撃たれて息も絶え絶え。

彼は脅しを実行する一握りのタイプだったようです。

そういう感じでエンドロールへ。

 

より滑稽さを出すためにあの恥ずかしい語りがあったのだと思いますがそれでもウザかったなぁ(⁠^⁠ ^⁠;)

 

マーラがクソなのでボスを応援してたんですがボスも手下もかなりマヌケで意味がわからなかった。

ボスが拐われて行方不明なったら組織なわけですから見つけ出し犯人も始末すると思うんですが(実際ジェニファーをすぐに見つける能力があったわけだし)違うんでしょうかね。

マーラフランの二人がボスをどうにかしたらケリがつく!って思う違和感というか。

そんな甘いものなの?ボスどうにかしたら追っ手なくなるの?と思ったけど何一つうまくやれないマフィアだったしそんなものなのかもw

 

面白くないし興醒めもしたけど完走はできたので他に見るものはないしとても暇だなぁという時になら見てみても良いかもしれません。

でもおすすめはできないですw

 

これはどういう目線で楽しんだらいいんだろう?何が言いたい映画なの?とずっと疑問でしたが見終わってもわかりませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

母という名の女

母という名の女というか母という名のクズって感じのストーリーでした…


まず登場人物の母親(アヴリルではなくアブリルらしい)には二人の娘がいまして、いきなり身重の素っ裸で登場の娘バレリアとその姉という家族構成。
親娘は別々で暮らしているらしく母が姉妹の家へやってくることから始まります。


バレリアは妊娠のことを母に告げておらず学校も2ヶ月ほど行ってないとのこと。
胸や真ん丸に膨れたお腹やパンツすべてをむき出して昼寝しているところを母に見られて発覚します。
あんなにお腹がはち切れんばかりに膨らんでるのに一緒に過ごしていたこの数日どうやって隠してたのと思いますが…w

アブリルは協力するわよってな感じであなたが望む限りこの家に残るわと物わかりが大変いいです。
この時の母親はまだ知りませんがお腹の子の父親はバレリアと同じ年齢17歳のマテオです。

アブリルなんですがヨガをネット配信しようかなとかヨガを週一で教えるよう頼まれている(うろ覚え;)とか言ってますが何で生活費を得てるのかよくわかりません。
もしかしたら私が見逃してるのかもしれませんがとにかく働いてる様子がありません。
姉妹の住む家も持ち家です。

マテオは母親が来る前から姉妹の家に住んでるかのように普通に出入りしておりそれはアブリルが来てからも変わらず。
彼の家は大きくはなさそうですがホテルを営んでおり父親に仕事をさせてもらえないか頼むも色好い返事がもらえなかったり、アブリルは長女をダイエットさせようとしたり(アブリルの嫌な感じが垣間見れるシーンですが)重要に思える動きはないまま出産へ。


女の子が無事に産まれカレンと名付けられます。

拭く程度ではダメなぐらい汚れたのかそういう民間療法なのかはわかりませんが、母親が「すごい熱」と言いながら何故か赤ちゃんをお風呂に入れ出して、その傍らで何もできず事態に怯えて泣いているバレリアを浴室から追い出すというシーンがあるんですが、今思えばこれがアブリルが変わる切欠なのかなぁ(^^;


ある日マテオとバレリアとカレンが睦まじく海で遊んで(ビーチであやしてるだけで水に入れたりはしてない)帰って来ると、アブリルがどこ行ってたの!海に行くなんて!と怒りながらバレリアから赤ちゃんを取り上げ、なんかこのお祖母ちゃんちょっと過保護かも!?と見ていたら…

マテオが自分の母親の知り合いがベビー用品や服をたくさんくれたので持って帰ってましたが「その都度私が買うから返してきて」とアブリルが言い放ち、戸惑うマテオでしたが黙ってまた家を出ていきました。
うーん、まぁたぶん初孫だし新品に拘りたいのかな;


アブリルはバレリアの父親に会いに行きますが対話を試みる事もしない彼を罵倒し、タバコを吸いながら家の前で待ち伏せ
仕事が終わったこの家のメイドさんが出て来て、送るから話でもと誘い彼女の近況なんかを訊ねつつ自宅にあげてもらいます。


その後書くべき出来事は特に起こらず。
そんな中突然アブリルは二人に何の相談もなく孫(カレン)を養子に出します。
二人に育てるのは無理だからと言いますがバレリアは激怒。
この日を境に部屋に閉じ籠り母親と顔を合わせようとはしません。
アブリルが何か食べてと部屋をノックしていたらガバッとドアが開くやバレリアは母を平手打ちしスタスタとキッチンへ行くと卵を焼き始めましたw
この溝はちょっとやそっとでは埋まりませんね、当然ですが。


やることももうないだろうにまだ帰らない母親。
仲直りのチャンスを待っているのかと思いきや、マテオが友人達と遊んでいるところへやってきて話があると彼を連れていきます。
秘密にできるならカレンと会わせると言うのです。
彼は了承し二人である家に出掛けて行くと、そこには元夫宅で働いている例のメイドさんと彼女の子供達が。
バレリアの子を隠し面倒をみさせるために雇ったんでしょうか。

娘との再会に喜ぶマテオ。
いやいやいやいや、この人なんで娘には内緒にしてんの?仲違いしてるから??
てか母親が養子にしたの?それともメイドに金でも積んで養子にしてもらったの?と疑問しか湧きません。

帰宅するためアブリルの車に戻ったマテオですがしくしくと泣きやみません。
その様子に「まだ早かったわね」等と言い、今晩はここに泊まる?と訊ねると彼は泊まると返事をします。

カレンのいる家に戻ってもしくしく泣いているマテオ。
養子にされてしまった娘への感情や娘を取り上げたアブリルへの感情を描写するシーンが一切なかったので、視聴側は彼もとても辛かったのだなとこの時に初めて知ります。

苦肉の策(なにが????)だったのよとか言いながら慰めると見せかけ娘の恋人でありパートナーであるマテオ17歳にキスし上に乗っかるお母さん世代…
映像としてもなかなかに不快であります。

やはりマテオには意思がないのかw
特に抵抗を見せず恋人の母親から唐突にぶつけられた性の欲求を人形のように受け入れました。
設定上はそうなのかもしれませんが若く見えるとか美人だとかもない年相応だろうアブリル相手に普通流されるかなーと厳しい目で見ておりました。

アブリルにしてもいつからマテオ狙ってたの??ってぐらい二人は別に親しくもなかったし彼と親しくしたそうにしている素振りもなかったんですがね。
カレンには執着を見せていましたが。


帰り道、車から降りるマテオは素っ気なくて正気に戻ったのかと思いきやそうではありません(;゜゜)
しばらくは二重生活で関係を楽しむ二人。
カレン見てくるから待っててとマテオに言い残しセクシーランジェリーに着替えて現れた時はもうどうしようかとw

二人のことに誰も気付きません。
しかしある日帰宅するとアブリルが使っていた部屋が散らかされていました。
犯人はバレリアだと姉が告げます。
みんなのために出て行くと言いアブリルはさっさと荷物を詰め始めます。


カレンの部屋も作ってすかさず新居(?)で三人の生活を開始。
少なくともアブリルは娘の若い恋人と夫婦気分です。
のこのこついてくマテオ君、まじでわからん…
貢いでくれて養ってくれて娘もいるしで居心地がいいんでしょうか。


部屋で横になっているバレリアの元にマテオから電話が。
どこにいるの?と訊きますが言えないと答え、とにかく自分は元気だということを伝えて切ってしまいます。
そんな事がありバレリアはマテオの家に行き、家族に彼のことを訊ねますがこちらには電話もかかってきてないと言われたので何かあったら教えてほしいと言い残して家に帰ります。

そして今度は住んでいる家が売りに出されていることを知りました。
おまけに母親は番号を変えてしまっていて連絡もつきません。
不動産業者に娘であることを訴え連絡先を教えて欲しいと頼みますがもちろん却下。
すぐに直接会社へ行き物件を気に入った客のふりをして連絡先を聞き出す作戦に移行するも教えられないと断られ、ここでも娘だと明かし頼みますがそれを叶えると自分はクビになると言われてしまいます。
店から出て歩いているとさっきの男性従業員が追いかけてきて番号は教えられないがよくうちの前を通ってヨガ教室に行っていると探すヒントをくれました。
いい奴!

その足でヨガ教室で聞き込み開始しますがみんな知りませんw
ヨガヨガ言ってる割にほぼしてないもんね…


一方アブリルとマテオ。
アブリルが姉妹の住む家を売るのを知り「娘が住んでるのに?」と言うマテオに「気になるの!?」みたいな返しをしてて当たり前やろとw
マテオでなくとも気になるわ。
この人嫉妬深いんですかね。
マテオがかかってきた電話に出て、かけ直すと言って切ると誰?だの女友達?だの出ていいのよだの言ってましたし。
みっともないしほっとけよ…(-""-;)
とにかく家を売ることを知り彼女に少し萎えてしまったのかベッドで背中に張り付いて股間を触ってくるアブリルに反応しなかった模様。
反応しないなんて他の人と寝てるのかと言い出すお母さん世代…


こんなことのあった翌日、どう夜を明かしたのか外で道行く人々を眺めていたバレリア。
そばの店に行きスマホの写真を見せてこの人を知らないかと訊いて回りますがここでも知らないとの返事のみ。

椅子に座ってメニューを見ようとした時見慣れた二人が通っていきます。
呆然としながらも距離をとりつつマテオと母に着いていき家を突き止めました。

また外で待っていると一台の車が建物から出て来て道路へ。
バレリアは車の前に飛び出したり窓を叩いたりして母親やマテオ、車内に認めたカレンを呼び必死に止めようとしますがそれを無情に振り切り走り去るアブリル。

マテオに「教えたのね!」と吠え、教えてないと言うマテオの話を一切聞かず車から下ろすと再び車を走らせます。
カレンの鳴き声だけがする車内、チャイルドシートを振り返る形相たるや…;
これは嫌な予感。

食堂みたいな店内へ泣くカレンを抱いて入り、ベビーチェアと水を要求。
運ばれてきたベビーチェアにカレンを座らせると、自分に腕を伸ばしながら一層泣くカレンを無表情で見つめたかと思うと立ち上がり躊躇することなく去っていきました。


なんだこれはーーーーー!!!!
マテオがいらなくなったからカレンもいらなくなったんでしょうけどそれならマテオと下ろせば良くない!?
何なんこの人…
誰に対しても愛情なかったんだなーとは理解したけどほんとにこの人も全然わからない。
孫を奪う前は姉妹の様子からして親子関係は悪くはなさそうだったのに何故突然こんなおかしな人間になったのか。
決定的な出来事が個人的に見受けられずとにかく不可解。
目立たないじわじわ加減でおかしくなっていったのか元々こうだったのが出ただけなのか。
マテオに子供を産みたいのと言ってましたが妊娠してないことを願うばかりです。


そしてすべてを知ったバレリアは養子関連の窓口かと思われる受付へ子供を取り返したいと声をかけます。
職員さん達はカレンを取り戻すべく必要な手続きなどを示しバレリアを交えて話し合っていると、ある子供が見つかったとタブレットらしきものが持ってこられます。
すぐに娘であると確認したバレリア。
マテオが帰宅しているとの情報ももらいます。

カレンを再び自分の娘にするにはマテオのサインも必要なので彼女はマテオ宅を訪れてなぜか元サヤ。
マテオはやっぱり意思がない。
流れに身を任せるのみ。


バレリアは姉と一緒に仕事をし、引っ越しもするとのことでまた人に着いていくだけのマテオさん…
親子三人でどこかのステーションへ来ました。
これから新天地へ向かうのでしょう。
ぐずる娘をあやしながらカレンの物を買ってくると言い、マテオを残して歩いていくバレリアでしたが少し行くと様子が変です。
まわりを気にしながら早足になりしまいには小走りに。
そのままタクシーに乗り込み、行き先を言ってくれと言う運転手に後ろを気にしながらとにかく出してと頼みます。
動き出すタクシーの車内、ぐずるカレンを抱くバレリアで映画は終わりです。


これは彼女なりの復讐なんですかね。
意思のないマテオなら復縁せずともサインくれって言えば普通にくれたと思いますが敢えてその気にさせての置き去り逃亡ですし。
17歳の母子、姉の手助けがあっても親の支えなしではきっと大変でしょう。
しかし若いのできっと人生が好転するような何かとの良い出会いがあるはず。
あの母は一生幸せになれないだろうな。


ここまで書きましたが全然面白くない映画でした(^^;
人にはおすすめしません。

ホットサマーナイツ

ティモシー・シャラメ主演の青春なんだかクライムなんだかラブストーリーなんだか色々詰め込んだ映画です。

最初に言っておきたいのですが今回に関しては最後まで面白く(イライラしたりはしましたが)見れました。
夢中にならない限り1時間半の映画だろうと休み休み見るのが普通なんですが、ほぼそんなことなかったです。


では本題の感想へ。
十代のカースト的には下位っぽいダニエルが夏の間過ごした先で起こった出来事を、その地元の少年のナレーションを時々交え展開されていきます。

地元民とバカンスでやってくる金持ちの観光客ばかりの所で浮くダニエルが、地元では有名で伝説のような噂のたくさんある悪い男(モテモテで大麻の売人)ハンターと知り合います。
ハンターはダニエルのことを、ダニーの方がクールだからそう呼ぶと言いました。
それから不思議と親しくなる二人。
というのも人々はハンターと個人的に話したり付き合うことはあっても人前では彼と接点を持たず関わらないという感じらしく、きっと孤独なのでしょう。
ダニエルも孤独なので自然とという感じなのかな。
ハンターと知り合ったことでダニエルは大麻を覚えます。

そんなある日、こちらも地元で有名な美少女かつセクシーでモテモテなマッケイラが(まだ見ぬナレーションの少年も夢中だそう)彼氏と喧嘩をした勢いで停車していたダニエルの車に乗り込みそのまま彼女の家までドライブするというラッキーが起こりました。

車中でまったく気の利いたことを言えないダニエルに興味なさそうなマッケイラですが何が面白かったのか笑いだして少し場が和み、ダニエルはもうチラッチラッチラッチラと助手席のマッケイラを見まくりですw

家についたものの何事かを考えるように沈んだ様子ですぐには車から降りないマッケイラにダニエルは「ジョークでも?」と言い出し、彼女はそれを受けました。
が、予想通りつまらないダニエル…
彼女は車から降り、やってもうた状態のダニエルでしたかマッケイラは助手席の窓から顔を覗かせ彼の名前を訊きます。
ダニエルだけどダニーと呼ばれてると返した彼に更に理由を訊くと「クールだから…」と。
そうは思わないからダニエルと呼ぶと言い去っていく彼女の名前を訪ね返しますが答えてはもらえませんでした。


そういう出会いがあり彼女を好きになってしまったとハンターに聞かせるダニエルは大麻を自分も売りたいとねだり出します。
女のためかと問われると違う違うと連呼しますが違わないと一蹴され、しかもそのセクシー美少女はなんとハンターの妹である事が発覚するのです。
手を出すなと釘を刺され了承するダニエルですが大麻を売ることだけは許可されました。

始めて少しするとダニエルはこのビジネスをもっと拡大すべく仕入れ量を増やそうとハンターに提案。
なんだかんだでハンターも了承し無謀な仕入れ先確保法に乗り出します。
それは初対面の犯罪者(彼らもですが)のホームパーティーに行き交渉するというもの。
当然怪しまれ交渉は決裂、あわや撃たれるというタイミングでハンターがその仕入れ先候補だった男を血まみれのボッコボコにします。
ハンターの伝説のような噂の中に「人を殺しているらしい」という全員が共通して知っているものがあるんですが、それが事実でもおかしくはない残忍さを垣間見た場面です。


まぁそこからの仕入れは当然無理ですが別の犯罪者から仕入れられる事になりました。
ハンターの地元にやってくる金持ち観光客は大人でもモリモリ大麻を買うので二人はどんどん儲けていき車を買ったり派手に遊んだりで楽しんでいます。

そしてそんな中マッケイラを見かけこそこそ付いていき、声をかけられないから物を落として相手に気付かせるダニエル。
振り向いた彼女にダニエル?と声をかけられ、いかにも自分は知らなかったという風なわざとらしい反応をするも彼女には見透かされている…
気がなさそうなのに思わせ振りなマッケイラはいわゆる間接キスをやってのけすっかり彼をその気にさせる罪深さ。

花火の日、友達や彼氏といるマッケイラを見つけナメクジにかける塩を渡します。
間接キスの時にマッケイラはナメクジにかける塩を買い求めにきていたためですw
長々お話することなく去るダニエルですが彼を小馬鹿にする彼氏達の声を背に、心を落ち着けるためなのか喘息の吸入器を咥えようとするもその手を止めます。(喘息云々は以降出てこないけど彼は喘息持ち)
そしてツカツカとマッケイラの元に戻り彼女にキスをし、彼氏に殴られるというイベントが。

このイベントの後日、ハンターとドライブシアターにいる時に限界だからとトイレへと小走りするダニエル。
股間を押さえつつかなりガチのやつですw
そんな時にマッケイラとその友達達に出くわしてしまうという。
キスの件を咎められ友達に唾も吐かれますが謝罪し、とにかくトイレへ。
漏らすのかと思ったけど大丈夫でしたw
自分のダサさを恥じブツブツ言いながら用を足しているとマッケイラがやってきて二度目のキス。
そんな急に止まった上に仕舞えたのかとか気になりましたが 問題ないようです…
この件から二人は真剣な交際へと進んでいきます。


一方ハンターにも出会いがありました。
初対面のエイミーの反応は良いものではなかったのですがこちらもすっかり親密に。
彼に目をつけている警官(地元では恐れられているというか一目置かれているような人)がいるんですがその娘であることが後にわかります。
あくまで視聴側の話でハンターは最初から知っていたとは思います、狭い町ですし。
彼らも花火の日に来ておりデートを楽しんでました。
ハンターとの交際は親に秘密で夜間のデートもこっそり家を抜け出しギリギリバレない危うさで行っています。


ダニエルなんですがこの野郎はハンターにもマッケイラにもそれぞれとの付き合いを隠しています。
二人は母親を亡くしており、売人もやめて喧嘩もやめてほしいという当たり前の願いを聞き入れることのないまま母を逝かせたハンターをマッケイラは恨んでいてずっと口を利いていません。
ハンターはそれを悔いてはいるものの相変わらずの生活だし仲直りできずにいます。
お金を送ってますがマッケイラがそれを遣うこともありません。
兄からは近付くなと牽制を受けそれに従うと約束をし、妹には自分が犯罪者であることを隠すため兄を知らないふりをし続けているのです。
言い出すなら今だという機会は数回あったのに嘘を重ね続けました。
自分から言わないと二人ともを失うのは明らかなのに、その場しのぎの嘘でごまかしやり過ごそうとするかなり姑息な薄情者だと思いましたね個人的には。
告白してもきっとすぐには許してもらえないだろうけど誠意をこめて謝り続ければもしかしたら…という程度の希望ながらも、二人を大事に想っているならむしろそれしか選択肢はないです。

ハンターもとうとうエイミーの父親である警官に交際がバレてしまいます。
とてもまずい結末になるのかと思いきや、警官はハンターを車に乗せ、あるバーの前へ。
女を連れたハンターの父親が姿を見せたので「父親がクズでも罪にはならない」し、売人の件も逮捕する気ならとっくにしてるだろというような会話があります。
それを受け、警官はハンターの父親は現れた瞬間女性に惚れられるような男だったし昔は仲も良く一緒に悪さもしたと語りだしました。
彼に助けられたと今も思ってると告げ、それを黙って聞きながら涙をこぼすハンター。
警官が目を付けながらも売人であり暴力的でもあるハンターを見逃していたのは彼なりの旧友への複雑な気持ちがあったようです。


そして、少しですがハンターは実家の前でマッケイラと話すことができました。
許してほしいという兄に売人をやめるよう迫り、最終的には、わかった!とハンターが折れました。

そんなこんなでダニエルが、今の仕入先には黙って別の仕入先からコカインを買い取り売り捌こうと大馬鹿野郎なことを言い出します。
この世界でそんな真似はできないしコカインを理解してるのかお前はとハンターは言いますが、ダニエルはもっと稼げるし黙ってやって何が悪いと食い下がります。
ハンターはそれを聞き、それで危険なことになっても俺に泣きつくなと答えその件には関わらないとピシャリ。
逆ギレのダニエルはその場から立ち去ります。

そして後日とうとうマッケイラにもハンターにも嘘がバレるし、コカインも本当に受け取りにのこのこ行ってしまうのです…
なんだこいつは…

もう絶対ヤバイ奴やんと誰の目にも明らかなのにとんでもないアホです…
コカインも吸うよう言われ、もう帰らないとと断ろうとするも凄まれてアッサリ吸引。
そして何故か顔を叩けと言われ相手の顔を叩きます。
「これは粉ミルクだ」と言われ拍子抜けするも束の間、金はもらうがお前自分のボスに黙ってここにいるだろうと相手の表情が一変。
何も言えないダニエルに、俺なら今すぐ逃げるとわざわざ忠告してくれて案外イイ奴な件w

クズ野郎ダニエルは速攻でハンターを頼りに行きます。
外は風雨凄まじい大荒れの嵐です。
ハンターはすでに大麻の入手先であるボスから電話を受け、巻き添え待ったなしの状況。
殺される!ヤバイ!と一人騒ぎ立て迷惑甚だしいダニエルにハンターは銃を向けます。
ここから去れ二度と戻るなと言うハンター。
ダニエルはマッケイラに別れを告げたいと身勝手なことを言いますがもちろんハンターは聞き入れず。

さっさと逃げ出すもダニエルは事故り、マッケイラの家に不法侵入。
当のマッケイラはハンターの所へ。
幼い頃の自分と兄の写真を見て思うところがあり、兄のガレージを訪れていたのです。
そこには地面に倒れているハンターの姿が。
ダニエルが逃げたあと奴の居場所を訊きにボスが現れ、ハンターは知らないとだけ答え、自分は無関係と弁明することも相手に銃を向け返すこともせず受け入れるかのように撃たれたのでした。
ハンターとばっちりすぎる…マッケイラと約束してやり直そうとしてたのにね。


ここでナレーションの少年の正体がわかります。
兄の遺体を発見したあと外から聞こえた車のエンジン音に引っ張られるように、放心状態でどしゃ降りの雨のなか出てくるマッケイラ。
その姿を窓から見ていた近所の子だったのです。
ストーリーにはまったく関わってこないので誰やねんなんですけどもねw

彼の語りによるとハンターの葬儀の参列者はたった四人、そのうちの二人はエイミーと彼女の父親(ハンター親の旧友だった例の警官)。
マッケイラを見たのはあの嵐の日が最後で彼女はどこかへ旅立ってしまい、その目的地へ辿り着けたのかもわからないとのこと。
ダニエルはそのまま逃げ続けたらしいこと等。


面白かった(?)のに何故感想を書いたかというとダニエルがクソすぎて文句言わずにいられなかったからです。
無害そうなフリしてまわりを巻き込む迷惑すぎる破滅型、親しい人までも軽んじているとしか思えない行動、誠意のない卑怯者、といくらでも悪態が出ますw

意地悪く言いますと悪名高くも女の子をすぐモノにしてしまう有名な彼がいて、町中の男の子達を夢中にさせている有名な彼女がいて、というある田舎町の当たり前だった光景と親しくなったはずのその兄妹を一夏でぶっ壊し去った少年のお話でした。

ワタシが私を見つけるまで

それなりに高評価だしちょっと得た情報によると恋愛映画要素はありつつもヒューマンドラマ寄りのようなのでそれなら面白そうと惹かれて見ました。


主人公アリスが4年付き合った彼氏ジョッシュに距離を置こうと提案。
完全に別れるわけではなくやりたい事とかもあるし一旦離れましょうという、まぁ言ってしまえば都合の良い提案なわけで言われたジョッシュは渋ります。
それでも別れとして受け入れたようなことを言い落ち込む彼に「その方がいいのよ」的なことを彼女も言うので、あれ?完全な別れのつもりだけど誤魔化し気味に伝えただけなのかなとちょっとわからなくなったものの、とにかくシングルライフの始まりです。

新しい職場で出会ったシングルライフを正しく満喫しているロビンに初日から連れ出され、飲みに出掛けた先のバーのマスターであるトム(ロビンから誰とでも寝る男だからと紹介された)とベッドイン。

アリスはすぐさま恋愛モードに入ってトムからの連絡に飛び付く有り様なのですが最低4時間は返事をするな等の持論のあるロビンに阻止されます。

早々に二回目のベッドインとなりますが、トムは特定の相手を作らず徹底したシングルを楽しむ男でした。
冷蔵庫にはケチャップや酒だけにして朝食を作れない、水もないから二日酔いの相手ならすぐ帰る、キッチンの蛇口からは水が出ないように細工している、食器類もない、自分用の冷蔵庫は家具に擬態させているといったやりすぎな具合。

何故それを私に?と訊くとトムは君は何かが違うからと答え、彼女は一瞬嬉しそうにするんですが少しの間の後に「みんなに言ってるのね」と気付き、彼はこれで俺のレクチャーは終わりとあっさり言いアリスは部屋を後にします。
部屋を出た彼女は明らかに落ち込んでます。


このトムですがそう悪い奴でもないのです。
バーの上の階に住む結婚願望かなり強めのルーシーと知り合います。
ゼクシィ的な雑誌を読みふけりアプリで彼氏を探すのが日常のルーシー。
美人なのに何故アプリを?というトムに対して人口が多いと言っても男性の半分は既婚者で更に一割はゲイでそこからも更に自分の好まないタイプを排除して行くと残りは極一部になってしまうから要は効率よく探すためと説明。
そんなルーシーがアプリで知り合った男と店で会っている時に、問題があったらラムコークと言えば助けてやると申し出てくれ、そのおかげで変態から隠れることができたり、また別の時に一人でバーにいるとバチェロレッテパーティーの最中の昔の知り合いに気付かれてしまい、子供の存在だとか彼氏の存在等を色々詮索され、正直に話してちょっと空気が変になりかけてた所にトムがサッと現れキスをし自分が彼氏だと助け船。
その場をしのぐ気を利かせてくれたことに感謝するルーシー。
これは…この感じは二人あり得る感じかなーとw


アリスの方に話を戻しますが、アリスは姉の家に居候させてもらっています。
姉メグは医師で仕事中毒、男はいらないと言いますが心からそう思ってる訳でない感じのタイプ。
患者のお産の最中に自分が子供や夫を持たない理由をワッと話してしまい失言したりなんかも。
子供も苦手と言いますが仕事の合間に同僚の赤ちゃんを少し見ることに。
とてもご機嫌で愛らしい様子に「かわいいなんて思わない」と抵抗するもすっかりメロメロです。
そのことが切欠となり精子の提供を受けて子供を産むことを決めます。
アリスはこれに賛成し応援。
ロビンも姉妹の部屋にアリスと知り合った初日から出入りしていて、後に妊娠に成功した現場に居合わせることとなります。
ロビンといえば夜遊びして誰かと寝た後も家には帰らずデパート等を駆使して身なりを整えそのまま出社するという強者。
三時間半も遅刻していますが。
毎度これならよくクビにならないですね。
で、ダストシューターだったか何だったか忘れたんですがとにかく何かを全裸で滑り降りたロビンのせいで姉のメグにクレームがあり、アリス自分の部屋を借りないといけなくなるんですが、新居の家具や壁の色とかかわいくて素敵。
あんな部屋なら家で過ごしたくなりそう!(映画では全然そんなことないようですが)


アリスはトムがダメになった時点で元カレになったジョッシュに「もう大丈夫になった」とヨリを戻そうと言いますが、ジョッシュには新しい恋人が出来ていて「君を吹っ切った時にいい出会いがあったんだ」と自分勝手なアリスを責めます。
そらそうやで…
そういうことがありましたが後日トムはアリスの残した荷物を届けに来てくれました。
ですが実は例の彼女と同棲しようと思っていて、だから荷物を持ってきたんだと告げられます。
ちょっと気まずい空気ですが、テレビにスペイン語だかの字幕が出ていることに気付いて勉強でもしてるの?と訊ねると消し方がわからないから諦めて見ているとアリスが答え、「簡単だよ」とジョッシュはリモコンをポチポチして消してくれました。
親切な彼の背中を見ていたアリスは辛い表情になり、その後ろ姿に抱きついてしまいます。
トムは窘めますが「だって器用なんだもの」とアリス。
これちょっとわかりますw
別れた相手に弱っている時に親切にされたり助けられたりすると今はそれを享受している別の相手がいることに複雑な気持ちになったりするんですよね。
アリスは複雑な気持ちなんてぬるいもんじゃなくひたすら後悔の念という感じですが。
そのあと少しやりとりはありますがここでもヨリを戻せませんでした。

そんなアリスにまた出会いがあります。
今度は夜遊びの場などではありません。
アリスの働くビルの隣にあるビルの持ち主だという男と感じよくお話していたのですが、子供から電話が入り残念ながらそれ以上知り合うことはできませんでしたが。
妊娠後、姉のメグにも出会いがありました。
パーティーにいると姉に視線を送る男に気付き伝えますが、メグはホルモンのせいで男が欲しいが彼は若すぎて相手に向かないと判断。
そんなことを知らない男はこちらへ来てしまい三人は微妙な空気に。
それを感じとり勘違いしちゃったかなと言う男と姉を残しアリスはフェイドアウト
彼はケンという名で何だかんだで互いに割りきってセックスになだれ込みました。
メグがこれは遊びと言うとケンは俺も結婚前だと。
一晩だけのものなのかと思いましたがデートを重ね何の問題もなかった訳ではないのですがケンの粘り強さと人柄で二人は恋人になりました。
ケンの結婚前って何のことやったん…
メグは妊娠していることを黙っています。

姉達の出来事と同時進行でクリスマスに元カレ、ジョッシュが彼女と同棲生活を送る家にお呼ばれしたアリス。
なぜ行く?というのは置いておいて、私が来て大丈夫なの?と訊くと彼女は理解があるからと応じ「君のことはイトコと話した」って…それ理解かな…
その帰り道、隣のビルの持ち主で子持ちの男にバッタリ会います。
子供はいるが既婚者ではないことを知り、今から出掛けないかと誘ってみるアリス。
反応がいまいちなので観光客だらけだし断って当然と取り消しますが、他の所に行こうと彼は提案します。
彼はデイビッド。
移動して、アリスは自分はやりたいことを後回しにするタイプだけどグランドキャニオンで朝日を見たいと思っている等と少し会話したら二人はさっさとキスして三ヶ月後に飛びます。


彼の家で彼の小さな娘フィービーとお話するアリス、それを見ているデイビッド。
デイビッドが所用で少しだけ部屋を出ます。
フィービーとアリスが歌っていると戻ってきてアリスをバルコニーに連れ出しました。
すると「母親面するな」「フィービーのことには神経質にならざるを得ない」等と立腹の様子。
仲良くされたらそんなに腹が立つなら会わせなきゃいいのにっていう。
どういう経緯で三人で過ごしてるのか説明されてないので不明ですがアリスが勝手に押し掛けてきたのではないと思います。
理不尽に怒るデイビッドに「歌っていただけ」「怒るなんて知らなかったの」と謝るアリスですが、彼が妻と死別していることも他人から聞かされたし娘にも母親の話をした方がいいと意見を言うと別れを切り出されてしまいます。
失意の中、一旦家に帰りますが姉の家に行き、寝ているメグの隣に滑り込むアリス。
メグは即起きて何かあったのを察し、泣き言を言いつつ甘えたいという彼女を受け入れます。
大きくなったお腹を見てアリスはケンに打ち明けた方が方がいいと話したその後の場面で、メグがベビー用品を物色しているところにケンが通りかかり、お腹を隠すことも叶わず露見。
ケンは大いに動揺しますが自分の子と思い喜びます。
すぐ誤解は解けますが彼を突き放した形になり二人も破局


しばらく前から思ってたけどこれ…恋愛の話ばっかりやん…
恋愛の話ばかりでつまらないみたいなことを冒頭の方で言ってたからそんな映画じゃないんだなって勝手に思ってただけだけども!

私がですが、こんな感じであまり楽しめなくなってきていた頃にロビンが言ってしまうのです。
男男男と男のことばっかりで彼氏がいるとあんたはクソ女になると。
アリスも言い返し友情まで破綻です。


そういえば元カレジョッシュにもバッタリ会っちゃいました。
パンケーキを買いに行ったら彼のご両親つきで。
大学院に行くことになったと喜んでいる両親とは見知った仲のようで何故か四人で記念撮影。
今の彼女よりあなたの方がいいと言う母親を制し、別れの挨拶をしてからも何となく互いを振り返るジョッシュとアリス。
その後また会い今度は寝る寸前まで行くのですが結婚することになりそうだけど迷いが生じているようなことを白状するジョッシュに、独身の思い出作りに昔のよしみでセックスしようというのかとアリスは怒ります。
この時ロビンとのケンカを思い出して彼女に指摘された部分を自ら実感したのです。
この件でジョッシュとも今までの雰囲気ではいられなくなりました。

肩を落としタクシーに乗っていると唐突にボンネットにロビンが飛び掛かって来ます。
驚いていると後からメグがやってきて産まれそうな気配…
と思っていたら破水します。
てかこの二人は遊びに行くような仲だったのかとどうでもいいことを思いましたw
でまぁ、なんとかタクシーで病院へ。
ロビンが医学部出身ということが車内で発覚しつつドタバタしながら到着。
無事娘を産んだメグと赤ちゃんにアリスが寄り添っているとケンが登場しアリス退場。
ケンはアリスが呼んだ模様です。
娘を見せてあげつつメグはケンに愛してると伝えました。


ちょっとトムとルーシーのことを忘れてましたが、ルーシーには彼氏が出来ました。
彼女はクリスマス頃、付き合いたいと思っていた男がいたのですが前のめりすぎて引かれてしまい、傷心のままボランティアで子供達に絵本の読み聞かせをしていたら様子がおかしくなり始めます。
最終的には履いていた補正下着を子供達とその親の前で破る乱心ぶりを見せまわりを怖がらせてしまうものの、それを止めに入った男性がそんな彼女に引かず、むしろいいかもと言ってくれてニッコリするルーシーw
彼はジョージといい、この出会いの後にルーシーの恋人に。


トムはあれからまた一度アリスと互いに恋愛感情なしで寝るのですがその頃にはルーシーへの恋心を自覚していました。
パーティーだったか記憶が曖昧ですが、とにかく彼の店にてルーシーに恋人ができてしかも婚約したことを本人から聞かされるのです。
咄嗟にトムは俺と付き合おうと言うと、彼女はそれならすぐ結婚しようと電波漂う感じで畳み掛けます。
トムはそれを上手くかわそうとしますがルーシーは冗談で言っていただけでした。
そして付き合えないとはっきり彼に伝えるのです。
そこへ婚約者となったジョージがやってきて、二人は去ると思いきやジョージが戻ってきて「俺の女に手を出したらただじゃなおかない」と威嚇したり「冗談だよ、介添人を頼みたい」「いや頼むわけない、でも彼女も自分も君を好きだから式には出てくれ」「でも手を出したら許さない、やっぱり呼ぶのやめるよ、それで解決」といった感じで一人でたくさん話して去っていきました。
皮肉とか嫌みというより彼もルーシーに負けず劣らずクレイジーな人だと思うので素なんだと思われますw

そこにアリスを探して理不尽な怒りの男デイビッド、腐れ縁状態だったジョッシュなどもやってきていました。

彼ら以外にも、離れてしまったままだったロビンにはアリスから謝るために自宅へ訪問。
ロビンは超リッチで本当は働く必要もない層の人だった…
その階すべてが家なので原付きみたいなので移動するらしいです。
私にいつも奢らせてたよねと言うアリスに、だからリッチなんだとロビン。
財源がわかりませんがまぁとにかく使わないから金持ちらしい。
そらいつクビになってもいい働き方するよね。

男が途切れた事がなく、それは自分が一人でいられない人間だからだと思うと話していたアリスですが、色んな人との別れを経験し(ロビンとは復活しましたが)一人で過ごす楽しみ方を覚えその時間を満喫できるようになりました。
一方メグはケンと子育て。
トムは自宅のキッチンの蛇口から水が出るよう直しています。
ロビンは相変わらず。
アリスは以前行きたいと語っていたグランドキャニオンを一人歩き、朝日を見ていて物語はおしまいです。



最後成長っぽく描いただけで普通によくある恋愛コメディだなと。
ドラマ要素うっす…
かといって恋愛を繰り返そうと足掻く主人公の恋愛も内容薄すぎませんかね…
友情パートも薄いし家族(姉)パートも…
主人公以外の登場人物達もにエピソードがあるため、それ以上描くことに割く時間がなかったのだとは思いますが。
とはいえ、この映画の大半が恋愛パートなのに唯一ジョッシュ以外で恋人になったデイビッドなんてもう少し描き方あったのでは。
それは敢えてなのかな。
とりあえず恋愛ばっかでドラマ要素薄い云々という私の不満は、得た前情報の選択が完全に悪かったですね。
私がイメージして勝手に期待したのと違っただけの感想ですw
そういう先入観なしで見てたらおそらく文句もなかった作品だとは思いますが、面白いか否かの二択なら面白くはなかったです。

その住人たちは

あらすじを読んで微妙かもと思う時はとりあえず検索してみるのですがパラサイトという映画のタイトルなんかも見えたりで、ああいう感じなのかなと少し迷いましたが視聴。

大まかに言うと、まず序盤は元重役の現無職、妻と息子のいるハビエルが就活に失敗し続けこれまで住んでいた賃料の高い家と車を手放さなくてはならない流れです。

就活はですね。
新人枠に応募しこれまで手掛けた仕事を紹介してベテランぶりを見せつけるもやはり断られ、駐車券的な何かを無料で使うにはコードが必要らしくそれがないのでそれも断られるも食い下がり続けているところにハビエルを面接したうちの一人である女性が通りかかり、彼女のコードを使わせてもらうという惨めな出来事もあり…
次の面接は好感触で本人も乗り気でしたが研修期間は無給という項目があり影で格安要員扱いを受けたのを知ったりと散々です。
引っ越しも車を売るのも待ったなし。(彼のせいで実際には車は売れなくなりますが)

そして家庭でも上手くやれているとはとても言えない男ハビエル。
息子ダニがからかいの対象になっているのを本人から聞いて知り(彼はぽっちゃりした少年)、ダニに運動させようとジョギングに誘うも吐くまでやらせてしまって妻マルガともめてしまったり。
息子が同じ部屋にいるのに「気付きやしないさ」とマルガにエッチなお誘いをしてみたり。
気になるのはこれまでずっといい父親ではなかったのかなと想像させる程度にダニは父に対してドライなのです。

冴えないオヤジで不憫さもあるのにこの時点で既に個人的にはなんだかあんまり応援する気にならない男なんですよねハビエルって。
なんかいけすかない臭が彼の言動の端々から溢れてるというか。
二度目の就活に失敗した時に車を蹴りまくったのもそのひとつ。
ですがそれを切っ掛けに冴えないオヤジとして以外のストーリーが進んでいきます。

賃料の高い前のお家を見に行き現住人がいるのを確認したハビエル。
鍵は持ち続けています。
その鍵を使い不法侵入した彼は部屋を物色し現住人の情報を得ていきます。
住んでいるのはトマスとララ夫婦、娘が一人。
断酒会のコインやそれにまつわる過去の過ちなど彼のことを知り、トマスに近付き始めるのです。

トマスの通う断酒会に参加し依存症を装い盗み見た彼の情報から創作した人生に挫折た様をみんなの前で語るなどしてアピールした結果、彼と会話を交わすことに成功し知り合う事ができました。
うまくやりトマスの家(自分の元の家)に遊びに行くことができたハビエル。
そこでハプニングが。
庭掃除をしていた男性が前の住人であるハビエルに気付き声をかけて来たのです。
無視したかったが避けられないので諦め返事をし、どうにかやり過ごします。
そして招き入れられトマス家の中へ。
玄関から中に入る時、そして入ってから窓の前に立つまでのハビエルの顔付きがおかしくどう見てもやばい奴なんですが全然不審がられませんw
こうして若くして社会的に成功しており家族仲も良く幸せそうな現住人の生活を垣間見たのです。

ここあたりからもうイライラする展開が止まりません。

訪問した際に会ってしまった庭掃除の人に実は不法侵入を知られていて(名前覚えてません)まだ幼いトマスの娘の洗ってない下着を持ってくるように要求され、我が身かわいさにもちろん盗んで渡し、更に部屋にカメラを付けるように脅されます。
この取り引き場所にくるまでにハビエルを怪しみ尾行していた妻マルガをどうにかするため予約もしていない教室へズカズカと入っていき出ていくよう何度も言われるも、異常な図太さを発揮して粘った末に誤魔化せたのか彼女がいなくなるターンがあるんですが、それがすごい気持ち悪かった。
この彼の異様な態度を見ている人は何人もいるんですがなりふり構わない姿が見苦しいほどなのにまわりからどう思われようとも、多数の人に明らかに迷惑をかけていていようとも自分の欲しいもののためなら気にしない性格なのだと思いました。

ハビエルは同時進行でトマスにもグイグイ仕掛けていきます。
泥酔し事故を起こした設定でわざと車を衝突させトマスに助けを求めます。
人のよいトマスは急いで駆けつけてくれ、ハビエルの無事を確認し彼の手から酒瓶を取り上げるのですがその拍子に中の酒が撒き散らされて体等にかかってしまいました。
酔ったフリをし「君の成功ぶりを見たのがきつくて酒に手を出した」と言い出すハビエルを諭すため自分の妻が社長の娘だから副社長であること、どんなに頑張っていても得た結果はその恩恵としか思われないこと、依存症の者にとって酒とはアレルギーみたいなもので自分はピーナッツ一粒で死んでしまうが正に酒はそれと同じなんだという余計な情報も添えてしまいます。
そして何故かトマスの妻ララに心配をかけたくないからこの事は秘密にと頼まれトマスは快諾。
知り合ったばかりの相手の奥さんが心配しないようにとか適当な言い訳にしても厚かましいなと思いましたw
そしてハビエルは電池切れと偽りスマホを借りて自分宛てに飲んでしまった等とメールを送信するのです。
嫌な予感しかしないですねw

そんなこんなでトマスは帰宅後お風呂へ。
お酒くさいのを飲酒と思って詰め寄るララに、口止めされた今日の出来事を話して誤解を解きます。
それを聞いたララは後日ハビエルにトマスともう会わないでくれと頼むのです。
悪影響でしかないですもんね、お酒を断てずトラブルを起こす人を身近に置くのは。
ここでまた腹の立つ小芝居をするハビエル。
酒を飲んで連絡してきたのはトマスの方で助けたのは自分だと言うのです。
例の自分宛のメールを証拠にする気なのです。
それを見せララを信用させてしまいます。

ハビエルうぜー!とお腹いっばいになってるのに流れるように事がうまく運ぶのみです。
満腹の合間にもハビエルは家でこそこそと事前に用意した物に液体を注入したり何やら細工をしてますがマルガはハッキリわかりはしないものの夫に疑心を抱いてます。

話を戻しますが、メールの件で当然トマスとララはもめます。
そしてのこのこトマスの会社に現れトマスを煽り皆の前で彼に殴らせ怪我を負い、腫れた顔を引っ提げその足でララの元に行くという胸糞さ。
旦那が殴ったのなら全然よく知らないオッサンでも迎え入れないといけないものなのでしょうか…
トマスを煽りララ宅に入り込むまでの間に変態庭掃除の人は上に書いたハビエルの細工により機械から発火して燃えます。
その人が救急車で運ばれていく横を通ってララのところへやってきたのです。

ララに手当てされながら彼から暴力は受けてないか探りを入れるハビエル。
彼女の顔の傷はトマスのせいでできたものだと不法侵入の時に知っているので彼女の心を揺さぶるための会話です。
飲酒運転によりできた傷なのですが揺さぶりは成功の様子。

ララと過ごしたあと家に帰り、マルガに車を売った金が振り込まれていないと言われますが無視して部屋に鍵をかけて荷造り。
驚いてるマルガをよそに息子ダニに話しかけるもダニはハビエルを拒絶するようにドアを閉じてしまいます。
マルガは会話を求めましたが冷たく別れることだけを言い残し妻子を捨てホステルへ。

以前仕事を一緒にした体操選手に会わてあげるとララとその娘とお出かけします。
二人とも嬉しそう。
選手にも入ってもらいみんなで記念撮影します。
それをこそこそとトマスに送るハビエル。
送られたトマスは現在ホテル住まいのようで、写真を見てスマホを投げつけるシーンが入ります。
帰りのタクシーで娘はハビエルにもたれかかる形で眠っているんですがその肩に腕を回して抱き寄せ、それを見て微笑んでいるララ…
そいつ娘の着用パンツ盗んで変態に渡した外道やで…とか、いや高身長でスタイルもよかった旦那さんを選ぶような人がこんなおじさんに惚れるかなぁ…とか思うことは色々ありましたがとにかく無双状態です。

家に着きハビエルの腕から娘を引き取り解散を促すララ。
それを見ているトマスの車内には酒瓶が。
あー飲んでしまったんかトマス…
そしてその勢いのまま家に乗り込み妻を問いただすのです。
酒を飲んでハビエルに助けを求めたことにされた時も思ったけどスマホ見せたら良くないですかねこれ。
送信メールは消しただろうけどトマスのスマホから警察やらに連絡したのは本当だし、それをトマスが引き起こした事故でないのは彼の車見てりゃわかるはずだし。
それが消されてたとして今回は写真送りつけてきて楽しくやってるよみたいな一文まであるのを見せればいいのに。
酔いと怒りでそんなこと考えられないって感じなんですかね。

で、酔って荒れているトマスに危険を感じ護身用スプレーを吹き掛けるララ。
トマスは間もなく呼吸できず苦しみ始めます。
ここでもハビエルの不法侵入と細工が生きます。
ピーナッツエキス注入済み護身用スプレーだったのです。
やがて動かなくなったトマスを見て何故かハビエルに電話し殺してしまったと狼狽えるララですが、すべて見越し家の前で待機してた彼はぬけぬけとわざとらしい事を言いつつ家に向かうよと答えます。

家に入ると大丈夫だからとララを娘のいる部屋へ押しやり何かしようとしているハビエル。
するとトマスの目が開いてるのに気付きます。
まだなんとか生きていたのです。
ですが二人のいる部屋を注視しながら速やかに鼻と口を塞ぐのでした。

時は進みトマスの持っていたすべてをまんまと手に入れているハビエルがいます。
そこへ彼の妻だったマルガが訪ねてきて会議室で再会します。
彼女はハビエルのした事に気付き彼の捨てた証拠(注入物の瓶など)も回収しており、それを警察に渡すと言いに来たのです。
なぜわざわざ!!!と言わざるを得ないw
黙ってやればいいのに!
焦りを見せるもやればいいと言うハビエル。
ダニのために貯めた養育費等を渡せなくなるよ弁護団を雇うからな等と言い出します。
本気なのかと問い、明らかにトーンダウンするマルガ。
絶対ないって、貯金はあるだろうけどダニのためのものじゃないよ、普通に嘘だよってめっちゃ思いましたが…
マルガを残しその場から去り、自宅に戻って窓から外を眺めているハビエルの背後に見えるキッチンの蛇口。
そこからポタポタと落ちる滴を振り返るハビエルで映画は終わります。

うまくいきすぎだしすべて完璧な計算の上で成り立ったことなのだとしたら強運で頭も切れて、なのになんでこのおっさんずっと無職やったん?と不思議でならない。
元は出世もしてお金もあったのは間違いないけどこの人の行いを見るに正攻法の出世ではなさそうに思えます。
これだけジタバタできるなら何故就活に生かさなかったのか。
あと何をして職を失ったのだろうとも思いますね。
彼の人間性故に相当な何かをやらかしたのかと疑いますが。
あとまわりの人も意志がないみたいに操られすぎで。
本当にただただスムーズ。
突っ込みたいことはまだあるしもっとグチグチ言いたいですがやめておきますw

それらの総評としてつまらない映画でした。