ネタバレのみ映画感想

視聴した映画の感想を淡々と書きたいです。

母という名の女

母という名の女というか母という名のクズって感じのストーリーでした…


まず登場人物の母親(アヴリルではなくアブリルらしい)には二人の娘がいまして、いきなり身重の素っ裸で登場の娘バレリアとその姉という家族構成。
親娘は別々で暮らしているらしく母が姉妹の家へやってくることから始まります。


バレリアは妊娠のことを母に告げておらず学校も2ヶ月ほど行ってないとのこと。
胸や真ん丸に膨れたお腹やパンツすべてをむき出して昼寝しているところを母に見られて発覚します。
あんなにお腹がはち切れんばかりに膨らんでるのに一緒に過ごしていたこの数日どうやって隠してたのと思いますが…w

アブリルは協力するわよってな感じであなたが望む限りこの家に残るわと物わかりが大変いいです。
この時の母親はまだ知りませんがお腹の子の父親はバレリアと同じ年齢17歳のマテオです。

アブリルなんですがヨガをネット配信しようかなとかヨガを週一で教えるよう頼まれている(うろ覚え;)とか言ってますが何で生活費を得てるのかよくわかりません。
もしかしたら私が見逃してるのかもしれませんがとにかく働いてる様子がありません。
姉妹の住む家も持ち家です。

マテオは母親が来る前から姉妹の家に住んでるかのように普通に出入りしておりそれはアブリルが来てからも変わらず。
彼の家は大きくはなさそうですがホテルを営んでおり父親に仕事をさせてもらえないか頼むも色好い返事がもらえなかったり、アブリルは長女をダイエットさせようとしたり(アブリルの嫌な感じが垣間見れるシーンですが)重要に思える動きはないまま出産へ。


女の子が無事に産まれカレンと名付けられます。

拭く程度ではダメなぐらい汚れたのかそういう民間療法なのかはわかりませんが、母親が「すごい熱」と言いながら何故か赤ちゃんをお風呂に入れ出して、その傍らで何もできず事態に怯えて泣いているバレリアを浴室から追い出すというシーンがあるんですが、今思えばこれがアブリルが変わる切欠なのかなぁ(^^;


ある日マテオとバレリアとカレンが睦まじく海で遊んで(ビーチであやしてるだけで水に入れたりはしてない)帰って来ると、アブリルがどこ行ってたの!海に行くなんて!と怒りながらバレリアから赤ちゃんを取り上げ、なんかこのお祖母ちゃんちょっと過保護かも!?と見ていたら…

マテオが自分の母親の知り合いがベビー用品や服をたくさんくれたので持って帰ってましたが「その都度私が買うから返してきて」とアブリルが言い放ち、戸惑うマテオでしたが黙ってまた家を出ていきました。
うーん、まぁたぶん初孫だし新品に拘りたいのかな;


アブリルはバレリアの父親に会いに行きますが対話を試みる事もしない彼を罵倒し、タバコを吸いながら家の前で待ち伏せ
仕事が終わったこの家のメイドさんが出て来て、送るから話でもと誘い彼女の近況なんかを訊ねつつ自宅にあげてもらいます。


その後書くべき出来事は特に起こらず。
そんな中突然アブリルは二人に何の相談もなく孫(カレン)を養子に出します。
二人に育てるのは無理だからと言いますがバレリアは激怒。
この日を境に部屋に閉じ籠り母親と顔を合わせようとはしません。
アブリルが何か食べてと部屋をノックしていたらガバッとドアが開くやバレリアは母を平手打ちしスタスタとキッチンへ行くと卵を焼き始めましたw
この溝はちょっとやそっとでは埋まりませんね、当然ですが。


やることももうないだろうにまだ帰らない母親。
仲直りのチャンスを待っているのかと思いきや、マテオが友人達と遊んでいるところへやってきて話があると彼を連れていきます。
秘密にできるならカレンと会わせると言うのです。
彼は了承し二人である家に出掛けて行くと、そこには元夫宅で働いている例のメイドさんと彼女の子供達が。
バレリアの子を隠し面倒をみさせるために雇ったんでしょうか。

娘との再会に喜ぶマテオ。
いやいやいやいや、この人なんで娘には内緒にしてんの?仲違いしてるから??
てか母親が養子にしたの?それともメイドに金でも積んで養子にしてもらったの?と疑問しか湧きません。

帰宅するためアブリルの車に戻ったマテオですがしくしくと泣きやみません。
その様子に「まだ早かったわね」等と言い、今晩はここに泊まる?と訊ねると彼は泊まると返事をします。

カレンのいる家に戻ってもしくしく泣いているマテオ。
養子にされてしまった娘への感情や娘を取り上げたアブリルへの感情を描写するシーンが一切なかったので、視聴側は彼もとても辛かったのだなとこの時に初めて知ります。

苦肉の策(なにが????)だったのよとか言いながら慰めると見せかけ娘の恋人でありパートナーであるマテオ17歳にキスし上に乗っかるお母さん世代…
映像としてもなかなかに不快であります。

やはりマテオには意思がないのかw
特に抵抗を見せず恋人の母親から唐突にぶつけられた性の欲求を人形のように受け入れました。
設定上はそうなのかもしれませんが若く見えるとか美人だとかもない年相応だろうアブリル相手に普通流されるかなーと厳しい目で見ておりました。

アブリルにしてもいつからマテオ狙ってたの??ってぐらい二人は別に親しくもなかったし彼と親しくしたそうにしている素振りもなかったんですがね。
カレンには執着を見せていましたが。


帰り道、車から降りるマテオは素っ気なくて正気に戻ったのかと思いきやそうではありません(;゜゜)
しばらくは二重生活で関係を楽しむ二人。
カレン見てくるから待っててとマテオに言い残しセクシーランジェリーに着替えて現れた時はもうどうしようかとw

二人のことに誰も気付きません。
しかしある日帰宅するとアブリルが使っていた部屋が散らかされていました。
犯人はバレリアだと姉が告げます。
みんなのために出て行くと言いアブリルはさっさと荷物を詰め始めます。


カレンの部屋も作ってすかさず新居(?)で三人の生活を開始。
少なくともアブリルは娘の若い恋人と夫婦気分です。
のこのこついてくマテオ君、まじでわからん…
貢いでくれて養ってくれて娘もいるしで居心地がいいんでしょうか。


部屋で横になっているバレリアの元にマテオから電話が。
どこにいるの?と訊きますが言えないと答え、とにかく自分は元気だということを伝えて切ってしまいます。
そんな事がありバレリアはマテオの家に行き、家族に彼のことを訊ねますがこちらには電話もかかってきてないと言われたので何かあったら教えてほしいと言い残して家に帰ります。

そして今度は住んでいる家が売りに出されていることを知りました。
おまけに母親は番号を変えてしまっていて連絡もつきません。
不動産業者に娘であることを訴え連絡先を教えて欲しいと頼みますがもちろん却下。
すぐに直接会社へ行き物件を気に入った客のふりをして連絡先を聞き出す作戦に移行するも教えられないと断られ、ここでも娘だと明かし頼みますがそれを叶えると自分はクビになると言われてしまいます。
店から出て歩いているとさっきの男性従業員が追いかけてきて番号は教えられないがよくうちの前を通ってヨガ教室に行っていると探すヒントをくれました。
いい奴!

その足でヨガ教室で聞き込み開始しますがみんな知りませんw
ヨガヨガ言ってる割にほぼしてないもんね…


一方アブリルとマテオ。
アブリルが姉妹の住む家を売るのを知り「娘が住んでるのに?」と言うマテオに「気になるの!?」みたいな返しをしてて当たり前やろとw
マテオでなくとも気になるわ。
この人嫉妬深いんですかね。
マテオがかかってきた電話に出て、かけ直すと言って切ると誰?だの女友達?だの出ていいのよだの言ってましたし。
みっともないしほっとけよ…(-""-;)
とにかく家を売ることを知り彼女に少し萎えてしまったのかベッドで背中に張り付いて股間を触ってくるアブリルに反応しなかった模様。
反応しないなんて他の人と寝てるのかと言い出すお母さん世代…


こんなことのあった翌日、どう夜を明かしたのか外で道行く人々を眺めていたバレリア。
そばの店に行きスマホの写真を見せてこの人を知らないかと訊いて回りますがここでも知らないとの返事のみ。

椅子に座ってメニューを見ようとした時見慣れた二人が通っていきます。
呆然としながらも距離をとりつつマテオと母に着いていき家を突き止めました。

また外で待っていると一台の車が建物から出て来て道路へ。
バレリアは車の前に飛び出したり窓を叩いたりして母親やマテオ、車内に認めたカレンを呼び必死に止めようとしますがそれを無情に振り切り走り去るアブリル。

マテオに「教えたのね!」と吠え、教えてないと言うマテオの話を一切聞かず車から下ろすと再び車を走らせます。
カレンの鳴き声だけがする車内、チャイルドシートを振り返る形相たるや…;
これは嫌な予感。

食堂みたいな店内へ泣くカレンを抱いて入り、ベビーチェアと水を要求。
運ばれてきたベビーチェアにカレンを座らせると、自分に腕を伸ばしながら一層泣くカレンを無表情で見つめたかと思うと立ち上がり躊躇することなく去っていきました。


なんだこれはーーーーー!!!!
マテオがいらなくなったからカレンもいらなくなったんでしょうけどそれならマテオと下ろせば良くない!?
何なんこの人…
誰に対しても愛情なかったんだなーとは理解したけどほんとにこの人も全然わからない。
孫を奪う前は姉妹の様子からして親子関係は悪くはなさそうだったのに何故突然こんなおかしな人間になったのか。
決定的な出来事が個人的に見受けられずとにかく不可解。
目立たないじわじわ加減でおかしくなっていったのか元々こうだったのが出ただけなのか。
マテオに子供を産みたいのと言ってましたが妊娠してないことを願うばかりです。


そしてすべてを知ったバレリアは養子関連の窓口かと思われる受付へ子供を取り返したいと声をかけます。
職員さん達はカレンを取り戻すべく必要な手続きなどを示しバレリアを交えて話し合っていると、ある子供が見つかったとタブレットらしきものが持ってこられます。
すぐに娘であると確認したバレリア。
マテオが帰宅しているとの情報ももらいます。

カレンを再び自分の娘にするにはマテオのサインも必要なので彼女はマテオ宅を訪れてなぜか元サヤ。
マテオはやっぱり意思がない。
流れに身を任せるのみ。


バレリアは姉と一緒に仕事をし、引っ越しもするとのことでまた人に着いていくだけのマテオさん…
親子三人でどこかのステーションへ来ました。
これから新天地へ向かうのでしょう。
ぐずる娘をあやしながらカレンの物を買ってくると言い、マテオを残して歩いていくバレリアでしたが少し行くと様子が変です。
まわりを気にしながら早足になりしまいには小走りに。
そのままタクシーに乗り込み、行き先を言ってくれと言う運転手に後ろを気にしながらとにかく出してと頼みます。
動き出すタクシーの車内、ぐずるカレンを抱くバレリアで映画は終わりです。


これは彼女なりの復讐なんですかね。
意思のないマテオなら復縁せずともサインくれって言えば普通にくれたと思いますが敢えてその気にさせての置き去り逃亡ですし。
17歳の母子、姉の手助けがあっても親の支えなしではきっと大変でしょう。
しかし若いのできっと人生が好転するような何かとの良い出会いがあるはず。
あの母は一生幸せになれないだろうな。


ここまで書きましたが全然面白くない映画でした(^^;
人にはおすすめしません。