ネタバレのみ映画感想

視聴した映画の感想を淡々と書きたいです。

ワタシが私を見つけるまで

それなりに高評価だしちょっと得た情報によると恋愛映画要素はありつつもヒューマンドラマ寄りのようなのでそれなら面白そうと惹かれて見ました。


主人公アリスが4年付き合った彼氏ジョッシュに距離を置こうと提案。
完全に別れるわけではなくやりたい事とかもあるし一旦離れましょうという、まぁ言ってしまえば都合の良い提案なわけで言われたジョッシュは渋ります。
それでも別れとして受け入れたようなことを言い落ち込む彼に「その方がいいのよ」的なことを彼女も言うので、あれ?完全な別れのつもりだけど誤魔化し気味に伝えただけなのかなとちょっとわからなくなったものの、とにかくシングルライフの始まりです。

新しい職場で出会ったシングルライフを正しく満喫しているロビンに初日から連れ出され、飲みに出掛けた先のバーのマスターであるトム(ロビンから誰とでも寝る男だからと紹介された)とベッドイン。

アリスはすぐさま恋愛モードに入ってトムからの連絡に飛び付く有り様なのですが最低4時間は返事をするな等の持論のあるロビンに阻止されます。

早々に二回目のベッドインとなりますが、トムは特定の相手を作らず徹底したシングルを楽しむ男でした。
冷蔵庫にはケチャップや酒だけにして朝食を作れない、水もないから二日酔いの相手ならすぐ帰る、キッチンの蛇口からは水が出ないように細工している、食器類もない、自分用の冷蔵庫は家具に擬態させているといったやりすぎな具合。

何故それを私に?と訊くとトムは君は何かが違うからと答え、彼女は一瞬嬉しそうにするんですが少しの間の後に「みんなに言ってるのね」と気付き、彼はこれで俺のレクチャーは終わりとあっさり言いアリスは部屋を後にします。
部屋を出た彼女は明らかに落ち込んでます。


このトムですがそう悪い奴でもないのです。
バーの上の階に住む結婚願望かなり強めのルーシーと知り合います。
ゼクシィ的な雑誌を読みふけりアプリで彼氏を探すのが日常のルーシー。
美人なのに何故アプリを?というトムに対して人口が多いと言っても男性の半分は既婚者で更に一割はゲイでそこからも更に自分の好まないタイプを排除して行くと残りは極一部になってしまうから要は効率よく探すためと説明。
そんなルーシーがアプリで知り合った男と店で会っている時に、問題があったらラムコークと言えば助けてやると申し出てくれ、そのおかげで変態から隠れることができたり、また別の時に一人でバーにいるとバチェロレッテパーティーの最中の昔の知り合いに気付かれてしまい、子供の存在だとか彼氏の存在等を色々詮索され、正直に話してちょっと空気が変になりかけてた所にトムがサッと現れキスをし自分が彼氏だと助け船。
その場をしのぐ気を利かせてくれたことに感謝するルーシー。
これは…この感じは二人あり得る感じかなーとw


アリスの方に話を戻しますが、アリスは姉の家に居候させてもらっています。
姉メグは医師で仕事中毒、男はいらないと言いますが心からそう思ってる訳でない感じのタイプ。
患者のお産の最中に自分が子供や夫を持たない理由をワッと話してしまい失言したりなんかも。
子供も苦手と言いますが仕事の合間に同僚の赤ちゃんを少し見ることに。
とてもご機嫌で愛らしい様子に「かわいいなんて思わない」と抵抗するもすっかりメロメロです。
そのことが切欠となり精子の提供を受けて子供を産むことを決めます。
アリスはこれに賛成し応援。
ロビンも姉妹の部屋にアリスと知り合った初日から出入りしていて、後に妊娠に成功した現場に居合わせることとなります。
ロビンといえば夜遊びして誰かと寝た後も家には帰らずデパート等を駆使して身なりを整えそのまま出社するという強者。
三時間半も遅刻していますが。
毎度これならよくクビにならないですね。
で、ダストシューターだったか何だったか忘れたんですがとにかく何かを全裸で滑り降りたロビンのせいで姉のメグにクレームがあり、アリス自分の部屋を借りないといけなくなるんですが、新居の家具や壁の色とかかわいくて素敵。
あんな部屋なら家で過ごしたくなりそう!(映画では全然そんなことないようですが)


アリスはトムがダメになった時点で元カレになったジョッシュに「もう大丈夫になった」とヨリを戻そうと言いますが、ジョッシュには新しい恋人が出来ていて「君を吹っ切った時にいい出会いがあったんだ」と自分勝手なアリスを責めます。
そらそうやで…
そういうことがありましたが後日トムはアリスの残した荷物を届けに来てくれました。
ですが実は例の彼女と同棲しようと思っていて、だから荷物を持ってきたんだと告げられます。
ちょっと気まずい空気ですが、テレビにスペイン語だかの字幕が出ていることに気付いて勉強でもしてるの?と訊ねると消し方がわからないから諦めて見ているとアリスが答え、「簡単だよ」とジョッシュはリモコンをポチポチして消してくれました。
親切な彼の背中を見ていたアリスは辛い表情になり、その後ろ姿に抱きついてしまいます。
トムは窘めますが「だって器用なんだもの」とアリス。
これちょっとわかりますw
別れた相手に弱っている時に親切にされたり助けられたりすると今はそれを享受している別の相手がいることに複雑な気持ちになったりするんですよね。
アリスは複雑な気持ちなんてぬるいもんじゃなくひたすら後悔の念という感じですが。
そのあと少しやりとりはありますがここでもヨリを戻せませんでした。

そんなアリスにまた出会いがあります。
今度は夜遊びの場などではありません。
アリスの働くビルの隣にあるビルの持ち主だという男と感じよくお話していたのですが、子供から電話が入り残念ながらそれ以上知り合うことはできませんでしたが。
妊娠後、姉のメグにも出会いがありました。
パーティーにいると姉に視線を送る男に気付き伝えますが、メグはホルモンのせいで男が欲しいが彼は若すぎて相手に向かないと判断。
そんなことを知らない男はこちらへ来てしまい三人は微妙な空気に。
それを感じとり勘違いしちゃったかなと言う男と姉を残しアリスはフェイドアウト
彼はケンという名で何だかんだで互いに割りきってセックスになだれ込みました。
メグがこれは遊びと言うとケンは俺も結婚前だと。
一晩だけのものなのかと思いましたがデートを重ね何の問題もなかった訳ではないのですがケンの粘り強さと人柄で二人は恋人になりました。
ケンの結婚前って何のことやったん…
メグは妊娠していることを黙っています。

姉達の出来事と同時進行でクリスマスに元カレ、ジョッシュが彼女と同棲生活を送る家にお呼ばれしたアリス。
なぜ行く?というのは置いておいて、私が来て大丈夫なの?と訊くと彼女は理解があるからと応じ「君のことはイトコと話した」って…それ理解かな…
その帰り道、隣のビルの持ち主で子持ちの男にバッタリ会います。
子供はいるが既婚者ではないことを知り、今から出掛けないかと誘ってみるアリス。
反応がいまいちなので観光客だらけだし断って当然と取り消しますが、他の所に行こうと彼は提案します。
彼はデイビッド。
移動して、アリスは自分はやりたいことを後回しにするタイプだけどグランドキャニオンで朝日を見たいと思っている等と少し会話したら二人はさっさとキスして三ヶ月後に飛びます。


彼の家で彼の小さな娘フィービーとお話するアリス、それを見ているデイビッド。
デイビッドが所用で少しだけ部屋を出ます。
フィービーとアリスが歌っていると戻ってきてアリスをバルコニーに連れ出しました。
すると「母親面するな」「フィービーのことには神経質にならざるを得ない」等と立腹の様子。
仲良くされたらそんなに腹が立つなら会わせなきゃいいのにっていう。
どういう経緯で三人で過ごしてるのか説明されてないので不明ですがアリスが勝手に押し掛けてきたのではないと思います。
理不尽に怒るデイビッドに「歌っていただけ」「怒るなんて知らなかったの」と謝るアリスですが、彼が妻と死別していることも他人から聞かされたし娘にも母親の話をした方がいいと意見を言うと別れを切り出されてしまいます。
失意の中、一旦家に帰りますが姉の家に行き、寝ているメグの隣に滑り込むアリス。
メグは即起きて何かあったのを察し、泣き言を言いつつ甘えたいという彼女を受け入れます。
大きくなったお腹を見てアリスはケンに打ち明けた方が方がいいと話したその後の場面で、メグがベビー用品を物色しているところにケンが通りかかり、お腹を隠すことも叶わず露見。
ケンは大いに動揺しますが自分の子と思い喜びます。
すぐ誤解は解けますが彼を突き放した形になり二人も破局


しばらく前から思ってたけどこれ…恋愛の話ばっかりやん…
恋愛の話ばかりでつまらないみたいなことを冒頭の方で言ってたからそんな映画じゃないんだなって勝手に思ってただけだけども!

私がですが、こんな感じであまり楽しめなくなってきていた頃にロビンが言ってしまうのです。
男男男と男のことばっかりで彼氏がいるとあんたはクソ女になると。
アリスも言い返し友情まで破綻です。


そういえば元カレジョッシュにもバッタリ会っちゃいました。
パンケーキを買いに行ったら彼のご両親つきで。
大学院に行くことになったと喜んでいる両親とは見知った仲のようで何故か四人で記念撮影。
今の彼女よりあなたの方がいいと言う母親を制し、別れの挨拶をしてからも何となく互いを振り返るジョッシュとアリス。
その後また会い今度は寝る寸前まで行くのですが結婚することになりそうだけど迷いが生じているようなことを白状するジョッシュに、独身の思い出作りに昔のよしみでセックスしようというのかとアリスは怒ります。
この時ロビンとのケンカを思い出して彼女に指摘された部分を自ら実感したのです。
この件でジョッシュとも今までの雰囲気ではいられなくなりました。

肩を落としタクシーに乗っていると唐突にボンネットにロビンが飛び掛かって来ます。
驚いていると後からメグがやってきて産まれそうな気配…
と思っていたら破水します。
てかこの二人は遊びに行くような仲だったのかとどうでもいいことを思いましたw
でまぁ、なんとかタクシーで病院へ。
ロビンが医学部出身ということが車内で発覚しつつドタバタしながら到着。
無事娘を産んだメグと赤ちゃんにアリスが寄り添っているとケンが登場しアリス退場。
ケンはアリスが呼んだ模様です。
娘を見せてあげつつメグはケンに愛してると伝えました。


ちょっとトムとルーシーのことを忘れてましたが、ルーシーには彼氏が出来ました。
彼女はクリスマス頃、付き合いたいと思っていた男がいたのですが前のめりすぎて引かれてしまい、傷心のままボランティアで子供達に絵本の読み聞かせをしていたら様子がおかしくなり始めます。
最終的には履いていた補正下着を子供達とその親の前で破る乱心ぶりを見せまわりを怖がらせてしまうものの、それを止めに入った男性がそんな彼女に引かず、むしろいいかもと言ってくれてニッコリするルーシーw
彼はジョージといい、この出会いの後にルーシーの恋人に。


トムはあれからまた一度アリスと互いに恋愛感情なしで寝るのですがその頃にはルーシーへの恋心を自覚していました。
パーティーだったか記憶が曖昧ですが、とにかく彼の店にてルーシーに恋人ができてしかも婚約したことを本人から聞かされるのです。
咄嗟にトムは俺と付き合おうと言うと、彼女はそれならすぐ結婚しようと電波漂う感じで畳み掛けます。
トムはそれを上手くかわそうとしますがルーシーは冗談で言っていただけでした。
そして付き合えないとはっきり彼に伝えるのです。
そこへ婚約者となったジョージがやってきて、二人は去ると思いきやジョージが戻ってきて「俺の女に手を出したらただじゃなおかない」と威嚇したり「冗談だよ、介添人を頼みたい」「いや頼むわけない、でも彼女も自分も君を好きだから式には出てくれ」「でも手を出したら許さない、やっぱり呼ぶのやめるよ、それで解決」といった感じで一人でたくさん話して去っていきました。
皮肉とか嫌みというより彼もルーシーに負けず劣らずクレイジーな人だと思うので素なんだと思われますw

そこにアリスを探して理不尽な怒りの男デイビッド、腐れ縁状態だったジョッシュなどもやってきていました。

彼ら以外にも、離れてしまったままだったロビンにはアリスから謝るために自宅へ訪問。
ロビンは超リッチで本当は働く必要もない層の人だった…
その階すべてが家なので原付きみたいなので移動するらしいです。
私にいつも奢らせてたよねと言うアリスに、だからリッチなんだとロビン。
財源がわかりませんがまぁとにかく使わないから金持ちらしい。
そらいつクビになってもいい働き方するよね。

男が途切れた事がなく、それは自分が一人でいられない人間だからだと思うと話していたアリスですが、色んな人との別れを経験し(ロビンとは復活しましたが)一人で過ごす楽しみ方を覚えその時間を満喫できるようになりました。
一方メグはケンと子育て。
トムは自宅のキッチンの蛇口から水が出るよう直しています。
ロビンは相変わらず。
アリスは以前行きたいと語っていたグランドキャニオンを一人歩き、朝日を見ていて物語はおしまいです。



最後成長っぽく描いただけで普通によくある恋愛コメディだなと。
ドラマ要素うっす…
かといって恋愛を繰り返そうと足掻く主人公の恋愛も内容薄すぎませんかね…
友情パートも薄いし家族(姉)パートも…
主人公以外の登場人物達もにエピソードがあるため、それ以上描くことに割く時間がなかったのだとは思いますが。
とはいえ、この映画の大半が恋愛パートなのに唯一ジョッシュ以外で恋人になったデイビッドなんてもう少し描き方あったのでは。
それは敢えてなのかな。
とりあえず恋愛ばっかでドラマ要素薄い云々という私の不満は、得た前情報の選択が完全に悪かったですね。
私がイメージして勝手に期待したのと違っただけの感想ですw
そういう先入観なしで見てたらおそらく文句もなかった作品だとは思いますが、面白いか否かの二択なら面白くはなかったです。